ココロ コロ コロ
貴方はそのひだまりの中に
物言わぬ石像のように
太陽の光で輪郭を顕にし
それはもう形容しがたいほどに
美しい姿で立っていた
小麦色の肌は大地に馴染み
真白な白目は暗闇に溶け込まず
その白い歯も同様に輝いていた
貴方が右手を伸ばすたび
太陽の光が貴方の形とともに姿を変え
貴方が左手を伸ばすたび
その光がレースのカーテンのように
ぴたりと貴方について回る
それは一種の儀式のようにも見えた
雨乞いの儀式のようにも
生贄の儀礼のようにも見えた
僕の揺れ動く感情は
そんな貴方を指していた
コンパスに磁石を近づけたときのように
ただまっすぐ貴方を指していた
一匹のイタチがあなたの方へ
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