第18話 箱庭師はお店に並べる付与アイテムを盾二人に見てもらう。
ズラッと並んだ30個の付与アイテム。
そして、特別に二種の付与アイテムも用意して……さて、判定は如何に!?
「あ、もう付与アイテムの効果も書き出してくださっていたんですね!」
「ええ! やれることはやっておかないと気が済まないタイプですの」
作った付与アイテムには値段は書いてなくとも、一つ一つに何の付与がされているのかリボンを付けて書いておきましたわ。
冒険者が使うモノと言う事で実用向けに仕上げた品々には、銀鉱石よりプラチナ鉱石を使った付与にしてますの。
欲しがられていた【痛み軽減】の他に【毒無効】【麻痺無効】【MP徐々に回復】【体力徐々に回復】と言った、よくある付与を付けておきましたわ。
全部で5つの付与を合計30個。
そして、赤いリボンではなく、ピンクのリボンがされているモノが三つ。
【体力徐々に回復+速さアップ】【MP徐々に回復+魔力アップ】の二つ。
こちらは一つずつ試しに作ってみましたの。
「2つの付与か」
「ええ、こちらお店で、『契約している付与師が作れるのは付与2つまでである』としておいた方が、他の付与師から目の敵にされなくて済むと思いましたの。どうかしら?」
「確かに他の店の付与師の目をはぐらかすには丁度いいな」
「付与を3つも4つもしていると、反対にその付与師を紹介しろって言われかねませんからね」
「ですから、付与師が作れるのは2つの付与まで。という縛りを作っておけばよいかと思いましたの。数が作れないのは、まだ不慣れだからと思わせておけば問題ありませんわ」
こうして、わたくしの考えた方法でやってみようという事になり、尚且つ普通のアイテムボックスを一か月に3つまで卸すという事で事なきを得ましたわ。
付与アイテムに関しての値段はライトさんがお値段を決めてくださいますし、アイテムボックスの値段も同じようにお願いしておきましたわ。
「付与アクセサリーに関しては、注文はどうしましょうか?」
「そうですわね。注文は受けても良いかと思いますけれど、作るのに一週間時間を欲しいと言えばよいのではないかしら。まだまだ付与師の駆け出しと言うイメージを大事にしておきましょう?」
「それがいいな。付与師は直ぐに引き抜きに遭うからな」
「分かりました」
「それと、ポーション類のアイテムボックスは毎日箱庭に持ち帰るのも大事だ。鞄が小さいから嵩張らないにしても、店に置きっぱなしなのは俺の胃に悪い」
「繊細ですのね」
「用心深いと言ってくれ」
こうして、店に持っていくときはアイテムボックスで持って行き、ある程度は在庫置き場にある棚に並べて置くにしても、殆どは出さずにアイテムボックスに入れて置き、毎日箱庭に持って帰ってくるという決まりが出来ましたわ。
その為にも、本日は小屋を作らねばなりませんわね!!
昨日のうちに付与アイテムを作っておいてよかったですわ!
その後、昼食を挟んで二人はお店のオープン。
わたくしは小屋を建てるべく動き始めましたわ。
お店が気になりますけれど、今日は我慢!
さぁ、小屋を急いで作ってアイテムの整理しますわよ――!!
========
報連相がシッカリ出来てる三人。
そして何気に激務のリディアちゃん。
次回は小屋が出来ているのか、それともナニガ飛び出すのかお楽しみに!
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