第142話 思いやり

 編集社って何をする仕事かな?というと、著者が書いた原稿用紙や電子データは、そのままだと、とても出版して読者に読んでもらえる状態ではないですよね。


 見やすく、わかりやすく、表現や誤りを直して、きれいな装丁をして本にします。

 書籍化とはそういうことです。

 誤りを直すのは誤字だけでなく、事実誤認がないかどうかも確認します。

 学会誌や大学紀要などはその作業が大変であるので、「編集委員会」や「査読」という過程が加わります。


 今はwebで文章を気軽に電子出版の形で掲出が可能ですが、編集というのはこのような過程があることを忘れてはいけません。


 何のために第1行目に段下げ機能がアプリについているか考えてみたことはありますでしょうか?基本的に使ってください、という意味でしょう。

 web小説は自分が見て良ければそれで良いというのではありません。

 読む人への思いやり、これが大事です。

 最低限の「読みやすさ」という思いやりは持ちましょう。自戒も込めて。

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