第86話 女性就業率
女性就業率についていくつか書きましたが、論文を漁っていて、この論文にたどり着きました。
「日本の地域別の女性就業率の特徴と影響要因」
http://id.nii.ac.jp/1270/00000187/
(2022/9/02 21:00DL)
ようは、女性就業率の高い新潟市は、イナカで産業がなくて、貧しくて夫婦で働かなけれならない、と言いたいわけです(笑)
ところがよく見ると、この論文の15ページ。2015年の女性就業率の都市別を見ると、新潟市は出産、育児期の離職をしめす「M字カーブ」が消えているわけです。これは社会福祉の整った欧米の特徴です。
その他の都市はM字カーブが依然としてみられるので、この「イナカ仮説」は「?」マークがつきます。
では、新潟市と類似と思われる仙台市をみてみましょう。
女性就業率で新潟市より10ポイント低いわけです。
この論文では「新潟市は3世代同居が多い」と説明していますが、
じゃ、新潟のおじいちゃんおばあちゃんは孫の面倒を見るけど、仙台のおじいちゃん、おばあちゃんは孫の面倒を見ないと言うわけですか?
ふざけんな!ですよね(笑)そんなことはありません。
新潟市が公表している資料は
https://www.city.niigata.lg.jp/shisei/seisaku/seisaku/sogo/jikisogo/shiryosyu/kisodetasyu.files/2.kisodeta_kosodatekyoiku.pdf
(2022/9/02 21:00DL)
待機児童がいなくて、人口千人当たりの保育所数が仙台市に比べて新潟市の方が多いと説明できるわけです。
こちらの方が合理的な説明ですよね。
こういうトンデモ論文がまかりとおっているのですね(笑)
もう一つ、やはり高校の男女共学の進んでいる県は女性就業率が高いのです。
高校の時から、男女が同じ高校で同じ土俵で成績競争するわけです。
当然、「男どもには負けない」という意識も高校から育ちます。
仙台市の男女共学が実現したのは、わずか10年ちょっと前。
あのノーベル賞候補と言われる西澤純一さんも仙台第二高校の共学反対派だったのは残念です。
仙台二高の東大合格者は新潟高校よりはるかに多いと思いますが、経団連副会長を輩出するにはあと30年はかかるんじゃないですか?灘、開成は永久に無理でしょ?男子校だもん。
(第6代経団連会長の斎藤 英四郎さんは新潟高校出身とのこと)
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