第5話『Armor Knuckle -機甲の拳-』

 雪華から語られたのは、天音と沙霧を生徒会執行部へ迎え入れようという内容だった。


「えっ、でも……私達、まだ一年ですけど……」

「学年なら気にする必要は無いわ。私達が求めているのは、優秀な成績と実力を伴った人材だから。その点二人は申し分ないと私は考えたんだけれど……今の二人の率直な意見を聞かせてほしい。入りたいと思うか、それとも否か」


 高く評価されているという事は喜ばしい事なのだろうが、他の生徒達の学園生活を左右する程に重要なその役職に自分が相応しいのかと逡巡する沙霧。


「私は……」


 沙霧が返答に迷っていると、隣にいた天音が彼女に代わって開口した。


「一つ聞かせて下さい。私達を勧誘したのは、旧家の人間だからですか?」


 思惑を鋭く突いてくるように投げ掛けられた天音の問いだったが、雪華は表情を崩さずに言葉を返す。


「……それ家柄とは全く関係無い、とは言い切れないわ。でもそれは貴女達なら、他の名家出身の生徒の模範にもなってくれるんじゃないかと思っての事だったの。貴女達を利用するような意図は無かったのだけど、気を悪くさせたなら謝るわ。ごめんなさい」


 頭を下げた雪華に、沙霧が慌て戸惑いながら天音へ視線を向けた。


「だけど私達の目的は、一人でも多くの生徒が魔術師としてより成長出来るよう手助けする事。それは信じてほしい。……貴女達がもし力を貸してくれるなら、とても嬉しいわ」


 しかし頭を上げた雪華は、笑みを浮かべつつも真剣な声音でそう言い切る。


 ーーーー『生徒会執行部』の役割は、生徒達の学園生活を支援サポートする事。その一点に於いて、雪華達は真摯かつ誠実に職務と向き合っているように沙霧には見えた。




◇◇◇




「あの野郎『5位』か……」


 闘技場上空に、魔術によって浮遊している巨大モニター。そこに表示されている闘技場利用者のデータを見ながら、観覧席の伊織が呟く。


 能力順位は自分より下だったが、啓治の実力を侮るつもりは無い。順位はあくまで魔術師としての能力の基準にしかならず、『強さ』の指標とは別物であるという事を自分自身が天音との戦いで証明していたからである。


 対して日向の学年能力順位は現在『7位』。しかしこちらも座学の壊滅的な授業成績に足を引っ張られている為、日向本来の実力を測る目安としては当てにならない。


 一年の中でもランキング上位の二人による対戦カードに、やはり多くの生徒が興味を持ち観戦しに来ている。そんな中、フィールド上で日向と対峙していた啓治は優れた視力で観客席の伊織を見つけると中指を立てて来た。


(次・は・テ・メ・ェ・だ)


 啓治の口の動きを読み解いた伊織は、今すぐ乱入しようとした自分を何とか律して剣呑な視線を返す。




「うおーっ、俺決闘って初めてだ!」

「ハッ、ブッ倒される前に精々その景色を焼き付けておくこったな」

「なァ、敗けた方が食堂でメシ奢るってどうだ?」

「その生意気な口二度と聞けねェよォにしてやんぞコラ……!!」


 一方で闘技場での模擬戦が初めてである日向は、高揚した様子でしきりに周囲を見渡していた。自由すぎる彼の物言いに、啓治は軽く苛立っているように見える。




 第一学年能力順位『第5位』皇 啓治VS同学年能力順位『第7位』春川 日向。


 戦闘開始のアナウンスと同時に、両者は全速力を以て相手への最短距離を突進した。卓越した体術使いの日向を相手に、真っ向から接近戦を挑もうとしている啓治に軽く驚きを見せる伊織。日向は自身の魔力を拳に、啓治は右脚へと収束させ纏わせた。


 強化術式×火属性魔力


『炎撃』


 強化術式×無属性魔力


撃脚ゲッキャク


 己の肉体を魔力で強化し戦う『近接戦闘型魔術師クロスレンジウィザード』。奇しくも全く同じ戦闘スタイルであった二人は、互いの武器を振り抜き真正面から激突した。生み出された爆発的な衝撃が吹き荒れるが、日向は止まらず更なる連撃を叩き込み啓治を吹き飛ばす。


 しかし啓治は地に倒れる事も無く、平然とした表情で体勢を立て直した。


(何発かガードされたか……?つーか硬ってェ……)


 戦闘が始まれば一切の感情は排し、冷静に相手の力量を推し量る高い集中力を見せる日向。


 攻撃は幾つか入った筈にも関わらず、地面を殴ったかのように手応えが無い。啓治の高い防御能力と魔力を纏わせ的確に弱点を守る技術は、格闘戦に於いて相当に厄介だった。


「試しに喰らってはみたが、この程度か……で充分だな」


 対して啓治は余裕の表情と共にそう言い放つと、制服の袖を捲り右腕を曝け出す。そこに着けられていたのは、機械的なデザインのブレスレット。更に懐から同様のデザインのメリケンサックを取り出すと、それを右手で握り込んだ。


「『アーマー・ナックル』、起動アクティベーション

使用者ユーザー認証・ARMOR KNUCKLE】


 啓治によって声紋認証が為されたその二つは、機械音声を響かせながら変形・展開・そして合体し右腕全体を覆う手甲ガントレットとなる。




 国内最大規模の魔術軍事企業『皇重工』の御曹司、皇 啓治。


 彼は、魔力のエネルギー理論と機械工学が融合した学術分野『魔術工学』の天才だった。


「さて……一つ、ブチかますか」


 魔力を動力源とする機械武装『魔術兵装』。自身の手で開発した魔術兵装『アーマー・ナックル』を纏った、啓治のその拳が開かれる。




「『機甲』――――」


 機械的な手甲が装着された啓治の右腕へと収束する魔力を察知し、警戒しつつも迎え撃つ構えは崩さない日向。しかし魔力で強化された脚力による高速移動で、一気に肉薄し啓治が距離を詰める。


「――――『徹拳』」


 繰り出された装甲の拳は、日向の防御を搔い潜りその腹部へと叩き込まれた。


「グッ……!!」

(重てェ……!!しかも速ェな……!!)


 想定を凌駕する一撃を受けながらも、日向は鋭い反撃の回し蹴りで牽制しつつ距離を取る。啓治の右腕に纏われたその武装は、攻撃の威力と速度を大きく引き上げる性能を有しているようだった。


 相手の情報をインプットし直そうとするが、日向に戦術を再構築させる間も与えず再度間合いを詰める啓治。


(クソ……また来るか……!?)


 アーマーを装備した右のストレートを警戒し、日向は両腕を交差させ防ごうとする。


「残念、こっちだ」


 しかし啓治は日向の意識から外れていた、装甲を着けていない左の拳に魔力を集中させていた。虚を突いた逆方向からの一撃が、日向のがら空きの脇腹へと打ち込まれる。


 強化術式×無属性魔力


撃拳ゲッケン


 そして防御が緩んだ日向の顔面へ、追撃の膝蹴りを炸裂させる。装甲を身に纏う事で攻撃力・防御力を底上げするこのタイプの魔術武装は、啓治の高い格闘技術と抜群の相乗効果を生み出し彼の戦闘能力を大きく引き上げていた。


 地面を転がる日向だったが、ダメージを感じさせない身軽な動きですぐさま立ち上がる。


「イイね、面白くなってきた」

「フン……『頑丈さ』はお互い様、ッてか」


 これだけの猛攻を受けながらも、平然と鼻血を拭っている日向の驚異的な耐久力。啓治は軽く驚かされながらも、依然として余裕を崩す事は無く再び日向と激突する。


「ヒヤヒヤさせやがって……」


 そして観戦していた伊織は、防戦一方かと思われた日向が少しずつ押し返しつつある事に僅かに安堵するような表情を見せる。


(それにしてもアイツ……)


 しかし伊織の優れた洞察力は、日向の身体に生じている彼自身すら気づいていないであろう小さな変化に違和感を覚えていた。




 楽しげな笑みを浮かべながら、啓治と激しい戦いを繰り広げる日。


(『眼』の色が、変わってねェか……?)


 紅色の筈の彼の瞳が、黒く染まり始めているように見えた。


 ◇◇◇


 生徒会室を後にした天音と沙霧は、並んで回廊を歩いていた。


「……生徒会の誘い、どうする?」


 雪華から生徒会への加入を打診された天音達。対して二人はすぐには決断出来ないと返し、その回答を保留していた。


「断るわよ。他の人間の面倒まで見てるような時間は……私には無い」


 同じ部屋に居て分かったが、彼女達全員が魔術師として相当な実力を有している。生徒会に入り雪華達と行動する事で、自分を成長させ得るメリットがあろう事は薄々感じ取れた。


 しかし天音には、己の力のみで研鑽を重ね強くなる方が性に合っている事もまた自覚していた。


「アンタこそ、保健委員会の話……受けるの?」


 天音からの問いに、沙霧は考えに耽るように黙り込む。思い起こされるのは、退室間際に千聖から放たれた言葉だった。




『そう言えばさ、さぎりんって回復術式使えるんだよね?』


 部屋の隅で小さくなっていた千聖は、突然気を取り直したように立ち上がると沙霧へ近づいて行きながらそう質問する。回復術式とは相手を治癒する術式であり、適性のある者に使用出来ない高難度かつ希少な魔術だった。


『っ、はい。一応……』

『だったらさー、保健委員会とかは興味無い?あそこもさぎりんみたいに優秀なコは大歓迎だろうし』


 千聖が口にした『保健委員会』とは、生徒達の健康管理や治療などといった医務全般を担当している組織である。そしてそのトップである保健委員長と千聖はクラスメートらしく、一度話をしてみるのはどうかと提案された。


『まぁ、気乗りしなかったら断ればいいし。可愛いし優しいコだから、全然緊張しなくていいよ☆』と評されるその委員長を、後日千聖によって紹介してもらう事になった沙霧。




「まだ分かんないかな……委員長の人と会ってみてから、またちゃんと考える」

「そう……まぁ、私に気を使う必要は無いから。アンタが入りたいんだったら、執行部だって良いと思うわよ」

「うん……でも、天音ちゃんと一緒じゃないときっと楽しくないから……多分、入らないかも」

「…………好きにすれば?」


 照れ隠しのように天音が顔を背けると、沙霧は小さく笑いながら頷いた。


「あっ、あのっ……!!」


 その時突然、一人の女子生徒に背後から声を掛けられる。駆け寄って来た彼女は、かなり焦燥した様子で沙霧へと話し掛けた。


「B組の、空条さんですよね……?」

「え、そっ、そうですけど……私がどうかしました……?」


 かなり逼迫しているようなその声に沙霧は狼狽し隣の天音も訝しげな表情を浮かべていたが、次に告げられた言葉に二人は驚かされる事になる。


「お願いします、貴女と同じクラスの皇君を止めてください……!!私の所為で勘違いさせちゃって、今A組の人と闘技場で大喧嘩してるんです……!!」


 ◇◇◇


 繰り広げられる、激しい肉弾戦。


 互いに一歩も退く事無く、凄まじい乱打ラッシュを相手へ叩き込む。両者の連撃は加速し続けていたが、戦況が変化しつつある事に啓治は気付いていた。


 先程から、日向の動きのキレが異常なスピードで上がり続けている。


(さっさとケリ着けた方がいいかもなァ……!!)


 戦いの中で急速に上がっていく日向のギアを危険視した啓治は、戦闘を早期決着させるべく『奥の手』のカードを切った。


「アーマー・ナックル、『最大出力』」


 啓治の声を発動のキーとして、手甲内部に充填されていた全魔力が一撃の威力へと変換されていく。一発限りの切り札とは、繰り出すタイミングをミスすれば自身を窮地に立たせかねない諸刃の剣。


 しかし啓治は一切の躊躇無く、渾身の力を以てその鉄拳を撃ち放った。日向もまた、魔力によって生み出した火炎を右腕へと一点集中させる。


 衝突した二つの拳が、空間へ轟音を響かせた。


 武装の全性能を解放した啓治の一撃によって、粉砕されたかと思われた日向の右手。しかしその拳撃を日向は、同じ拳ではなく開いた五指で掴み止めていた。


 骨は砕け筋組織は断裂しその右腕は使い物にならないように見えたが、攻勢に転じた日向は止まらない。右で受け止めた手甲へと炎を纏った左の連拳を叩き込み、更に腹部へと膝蹴りを炸裂させる。しかし啓治もまた左の掌底で日向の顎を撃ち上げ、双方は互いに大きく吹き飛ばされた。


「クソ……イカレやがった」


 連撃を受け損傷した事で排熱しながら機能停止オーバーヒートした手甲を、悪態を吐きつつ取り外し地に投げる啓治。相対する日向は、顔や腕から血を滴らせながらも心の底から闘いを愉しんでいるような目をしていた。


「まだまだ、こっからだろ……!!」

「人間かよテメェは……!?」


 想定以上の身体強度を見せながら突進して来る日向へ、唸りながらも脚に魔力を集め高速移動を発動させる啓治。相手の二段蹴りを裏拳と掌底で弾いた日向は、左脚へと魔力を収束させ蹴りによる『炎撃』を繰り出した。


 血飛沫を撒き散らしながら徒手空拳で打ち合う二人の姿は、最早魔術師の姿から逸脱しているようにすら見える。そんな拮抗した実力の均衡を破ったのは、日向の方だった。


 頬を掠めるような啓治の右ストレートを紙一重で躱すと、その右腕と胸倉を両手で掴む。そして魔力を頭部へと集中させた日向は、渾身の頭突きを叩き込んだ。


「く……!!」


 額から派手に血を噴き出しながら、頭を割られるような衝撃に膝を突く啓治。しかし日向は止まる事無く、更なる追撃で眼前の相手を叩き潰そうと拳を振り上げている。




 ――――日向の様子が明らかにおかしい。まるで自分を見失っているかのように戦いへ没入、今にも啓治へ大怪我を負わせかねない一撃を放とうとしていた。


「流石にヤベェだろあのバカ……!!」


 理由は不明だが暴走の兆しを見せている日向を止めるべく、伊織は横に立て掛けていた刀を掴むと立ち上がる。闘技場の戦いへと割り込むべく観覧席からフィールドへ飛び降りようとしたが、その寸前に伊織の肩を後ろから誰かが掴んだ。


 そこにいたのは、伊織と同じクラスに所属する金髪の少女。


「藤堂……!?」

「やっぱりアンタ達絡みの騒ぎだったってワケね……」

「離せ、このままだとアイツ日向相手を殺しちまうぞ……!!」

「大丈夫、春川は沙霧が止めるから。アンタはただ任せて、黙って見てて」


 珍しく冷静さを欠いたような声を上げる伊織だったが、天音は信頼するような視線を闘技場へと向けながら落ち着くよう促した。


 炎が渦巻く日向の拳が振り下ろされる。しかしその一撃は、啓治の前に突如出現した『魔力の障壁』によって阻まれた。


 形成術式×水属性魔力


水甲アクアシェル盾群シールズ


 高度な防御術式は、日向の猛炎から啓治を完全に守り切る。しかしその魔術の発動者は彼ではなく、その後ろに立つ水色の髪の少女だった。


「空条さん、どうしてここに……!?」


 振り返った啓治は、突然背後に現れた自身のクラスメートの姿に驚きを隠せずにいる。


「よかった……間にあって」


 対して沙霧は心の底から安堵したように、そう声を漏らした。


 ◇◇◇


 沙霧の介入によって決闘の勝敗はドローとなったが、結果として日向達と啓治の間に生じていた誤解は彼女が連れて来た少女によって解かれた。


 まず経緯としては

①日向と伊織は名家の生徒達の理不尽を正す為に彼等を派手に蹴散らしたのだが、その内の一人が魔術を発動。

②その射線上にいた少女を啓治が守ったのだが、日向達の喧嘩に無関係な少女を巻き込んだと誤解した。

③その結果として、日向と啓治による決闘が勃発。

④しかし実際には日向達の行動は少女の為であり、それを啓治に伝えるべく彼と同じB組の沙霧に仲裁を頼んだ。


 簡単に言えば、これが今回の騒動の顛末である。


 巻き込み掛けたのは事実であるため啓治は謝る気など更々無さそうだったが、沙霧に『誤解だったとはいえ、先に手を出しちゃったのは皇君だから一応謝っておいた方がいいよ』と言われると日向へ深々と頭を下げた。あまりにも女性ファーストな性格の皇啓治という男に、天音は少し気味悪がっていた。


 一方直接戦っていないとはいえ、煽るだけ煽られたままで依然として腹立たしそうな様子だった伊織。しかし自身の度を超えた暴行も名家の逆上を招いた原因であり、こちらにも非があると分かっていたのか何とも不服そうな表情で矛を収めた。


「なァ啓治、食堂行こうぜ」

「なんで俺がお前らと……」

「いーじゃねーか、俺クッソ腹減ったし。ホラ、お前もだぞ伊織」

「フザけんななんでコイツと……」


 男達三人は結局のところ気が合う部分もあったのか無かったのか、揃ってその場を去っていく。しかし、彼等の背中を見送る沙霧の表情は優れない。


「……アンタ、色々気にしすぎ」


 彼女は今回の戦いの発端が自分達と同じ名家の人間だったという事を憂慮しており、それを察した天音は気に留める必要は無いと沙霧に告げる。しかし彼女の顔は、最後まで曇ったままだった。


 そして『魔術旧家』を巡る懸念は、新たな騒動を巻き起こす。その中心に居るのはやはり、学園随一の問題児トラブルメーカーたるあの男だった。



 ◇◇◇




 闘技場で行われている模擬戦は、生徒間の戦術ノウハウ共有という名目で学園ネットワークを介してリアルタイムで配信されている。


「蛇島さん、闘技場の配信見ました?なんか聞いた話によると、素手で殴り合ってる一年がいたらしいっスよ」


 携帯端末で動画を見ながらそう言ったのは、東帝学園旧校舎裏の通称『スラム街』と呼ばれる場所に屯していた学生達。制服を着崩した俗に言う『不良』と呼ばれるような人間達からそう声を掛けられたのは、殴り倒され気絶している者達が積み上げられた山の上に腰掛けた白髪の少年だった。


「おォいオイ、バカ言っちゃいけねェよオマエ。我らが東帝魔術学園は何時からファイトクラブになっちまったンだ?あ?」


 蛇島と呼ばれたその人物は、直前の喧嘩で拳に付いた血を払い落としながら問い返す。


「春川ってヤツらしいっス。しかもソイツ、名家の連中を廊下で殴り飛ばしたとか」

「おォん!?そりゃァ有望株じゃねェの〜。ンなら、生徒会のクソ共に引き抜かれる前に……」


 赤色の瞳を持ったその男、蛇島ヘビシマ ツカサは狂気的な笑みと共に立ち上がった。


「一丁、叩き潰しに行ってみよォか」


 動き出す、新たな勢力。魔術師達は、幾多もの思惑を抱えこの学園で交錯する。

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