自由人
剣『次に紹介するのは自由人と言う職業です』
チ「なんだかおもしろそうな仕事だにゃあ」
剣『一言で言えば何でも屋ですが、やる仕事は主に『探検』です』
チ「面白そうな単語が出て来たにゃあ!」
剣『先ほども言ったようにアウローラ航行の難点として入るポイント探しが重要になってきます。入るポイントを間違えると全く違う星系に飛ばされてしまうのでそうなるとどうしようもありません』
チ「帰り方がわからないとどうしようもないんだにゃあ」
剣『そこで、自由人達が先に行って帰り道を探したりするのがお仕事だったりもします』
チ「とんでもない冒険だにゃあ!」
剣『そして、その仕事の危険性は帰れなくなることもしばしばですし、中には犯罪組織が先に巣くっていることもしばしばです』
チ「犯罪組織が何でそんなところに居るんだにゃあ!」
剣『当たり前だろう? 政府の手が絶対に及ばない星系だぞ? 彼らにしてみれば天国みたいなもんだ』
チ「酷い理由だったにゃ!」
剣『特に犯罪者の場合はそもそも帰れない方が良いというパターンもしばしばで、彼らにしてみれば帰り道を探しながらゆっくりそこで暮らしてる方が安心できるんですよ』
チ「にゃあ!」
剣『特に未発見の生存可能惑星がある場合はそこで暮らすことも出来ますからね。現地の住民に神とあがめられながら王様気分で暮らしてる奴も居ます』
チ「酷い王様も居たもんだにゃあ!」
剣『何せ技術力が何倍もありますからね。中には先ほどの魔王と言われたツリマ人、カタン人を根絶やしにした奴もいるぐらいです』
チ「ひ、酷い!」
剣『犯罪組織のやり口はそれぐらいにして、自由人はそういった未開星系への道を確保するのがお仕事になるのと、もう一つ面白い仕事があります』
チ「何かにゃ?」
剣『古代文明の解析』
チ「にゃあ? なんだか考古学者みたいなお仕事だにゃあ?」
剣『とはいう物の、これはこれで侮れない仕事なんだ。よく考えてみよう。宇宙に広がるほどの古代文明なら、滅びる直前の技術力はかなりの確率で今の文明より上じゃないかい?』
チ「……あっ!」
剣『そういった技術の解析にも一役買っているんだ。何しろ古代文明の遺跡の大半は宇宙に点在している。そういった遺跡を見つけることが出来るとそれだけで莫大な財産が出来るんだ』
チ「凄い利権だにゃあ!」
剣『それだけじゃない。古代文明があったということは隠し財産を宇宙に持ってたかつての権力者も居るわけだ』
チ「にゃあ!」
剣『しかも滅んだなら、それを発掘しようとする者も居なかっただろう?』
チ「た、確かに居ないんだにゃあ!」
剣『そんな感じで財産が丸々残っているパターンもあるんだ。銀行みたいな場所もあっただろうから、そこに普通に金銀財宝がざくざくというパターンもある』
チ「夢が広がるんだにゃあ!」
剣『他にもスペースコブラとかカウボーイビバップみたいな仕事もあるから、こういったロマンあふれるお仕事を舞台に出来るんだ』
チ「楽しみだにゃあ!」
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