第34話 KOBE 〜友へ

異国情緒ある街並み

細い上り坂 オレンジ色の屋根

ループバス追い越して ちょっと休憩


風見鶏が見下ろす 北野の

小さな別世界に 迷い込んだ旅人


古い館の窓から見れば 霞む大阪湾

ずいぶんと 遠くまできたよね

波止場にそびえ立つホテル

あそこが2人の ホワイトキャッスル



三ノ宮を抜け 中華街へ

数年前の悲劇すら 面影もなく

見知らぬ地の 人の温かさにふれる


気がつけば夕暮れ 浮かぶ六甲山

見上げたポートタワー 懐かしさ覚える


湿った風に誘われて ハーバーランド

やっと ここまでこれた

潮風吹き抜ける モザイクを歩く頃

煉瓦倉庫のガス灯に 明かりがともる



ビルの谷間の イルミネーション

神戸港の明かり 空を染める

どうかそのままで 今日を終わらせないで


息を呑むほどの 美しい夜景

このままずっと 酔いしれていたい


港の見えるバーで 乾杯しよう

今日のこの日を祝って

そして 変わる事のない 友情を誓うよ

素敵な神戸のこの夜よ 永遠に

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る