第26話 賛歌

思い出の一部でいい あなたにとっては

忘れたくない 出来事

思い返すたび 優しくなれる

ただそれだけでいい 今はもう


どうか あたたかい歌を

恋人達の 幸せを運んで


この街が好きだよ その言葉の意味

今ならわかる気がする

いつか走り疲れても きっと

たくさんの人が 迎えてくれる


どうか やさしい歌を

涙する人の キズを癒やして


思い出の一部でいい 私にとっても

同じように 新しい毎日を

気づけば 長い月日がどれだけ

あなたを変えていったのだろう


どうか 希望の歌を

つまづいた心の 灯りをともして


冬の空

乾いた風に乗って

私にも 届いてる

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