第2話 二人の関係
赤のシェリー、緑のフィノ、二人は先程盗賊に出くわしたが特に何事も無かった様に依頼先の街へ急いでいた。
二人は貴族令嬢顔負けの端正な顔立ちながら、消息を絶った
パーティー名は『
傭兵ギルドは傭兵個人に
高報酬の依頼は当然危険だが、傭兵稼業の者はこぞって高報酬を求めた。また、最高
一人では最低
仕事を終えギルドで報告する際に人数が減っていれば当然パーティ
そんな殺伐とした傭兵パーティーで異質な存在が誕生した、見た目が
二人はそれがどういう事か良く分からず、断る事も知らずただ頼まれるままにパーティー登録初日に初めての依頼を受けた、依頼料が高額だった事と三分の一前払いだった事が依頼を受けた決め手だ。
「そう言えばさっきの盗賊だけど、
盗賊を撃退してから半刻程歩くも特に変化もなく、暇になったフィノが思い出したように口を開いた。
「あんな盗賊が
「それって
「まぁ…使ってないけど…フィノだって調べなかったでしょ」
「ふーん、私だけ働かせたわけだ?」
フィノはおもむろに三角帽子をペドロに被せた。
「ブルルルルル!」
「ええ!?いや、そうなるけど?……なるけど?」
小柄なフィノは腕組みしてシェリーに
「あー、いや、どうかなー、そういえば使ったような?あぁ、使った使いました‼」
「ふーん?」
「な、何も無かったよ~?
「ふーん?」
「な、なによ」
「明らかに嘘をついたね今」
「え、えー?なんのことかなー?」
「正直に言えーーーーッ‼」
フィノはシェリーの
すかさず胸当ての間に手を
「ちょ、ちょっと、やめ、や」
「…ヒヒーン!!」
揺れる赤
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