第239話 管理人

 その女はニーナが振っりきった剣の剣先に立った。


「すげーな」


「お褒め頂き光栄ね。皇帝様!ここにはこの子猫ちゃんのxxを取り戻して貴方のxxでxxをしてxx言わせる為ね!私のxxにもそのXXを頂けるかしら?」


 俺は服を脱ぎ捨てながらその女のところに向った。


 パーン!


「今よ」


 みっちゃんが俺の頬を平手打ちし、正気に引き戻す。


「ふへ?なんでこんな格好をしてるんだ?」


 何故かズボンを脱いでおり、下はパンツ一丁としまりのない格好してるんだよ。なんでや?


 シャルルが俺に何かの魔法を掛けてくれた。


「ニーナちゃん?怒らないのぉ!子種が欲しいだけよ。契約を破棄したいの?」


「ああ。私の女を返して欲しい」


「チョットの間動かないでよ。契約の逆をするから」


 そう言うとその女は建物に向かい何やら呪文を唱え、ニーナにキスをした。


 すると2人が光り輝く。


「確かに契約時の取り交わしにより返品したわ。勿論剣聖は返して貰ったわよ。誰か変わりに契約する人はいないかしら?」


「ニーナ?もう大丈夫なのか?」


「確認して欲しい」


 ニーナはスカートをたくし上げ俺に確認を求めた。

 パンツを下ろして陰部を確認すると、そこには女性器が戻っていた。

 シャルルも確認すると服装を正していく。


「戻っているな」


「契約はここに破棄された」


 その女はどこからともなく出した羊皮紙のような紙?を持っていたが、青白い炎が上がり、数秒で燃え尽きた。


「じゃあ帰ろうか?」


「多分無理よ」


「お前が何かするのか?」


「私はこのダンジョンの雇われ管理人。契約者のダンジョンマスターたる魔王ちゃんが怒っているから、あれを倒さないとここを出られないと思うわ。私はダンジョンの管理のみで、戦闘をする契約はしていないの。攻撃をされたら反撃をするけど、こちらからは何もしないのよ」


 中心部にある高さ30m程の建物から何かが飛んでくる。


「あら。ドラゴンを出したようね。頑張ってね!」


 そう言うとその怪しい女は消え失せた。


 確かに何かが向かってくるのが分かる。


「ニーナ?戦えるか?」


「無理よ。もう剣聖の力がなく、聖女の力しかないの」


「よし。セレネ、ニーナを守ってやって欲しい。みっちゃんはこれらを使ってくれ。アイリーン行くぞ!」


 みっちゃんにロケットランチャーとスナイパーライフルを渡し、アイリーンとカラビナを付けあってから飛んで行く。


 アイリーンの手には装填済みのクロスボウにロープが結ばれており、ドラゴンに対処する仕掛けがつけられている。


 まおちゃんが何者か知らないが、これまでに見たドラゴンと同じなので、どうやらここからドラゴンが各地で悪さをしていたらしい。

 まおうがまおに聞こえていたりする。


 迷う事なく、魔王?を倒す決断をするのであった。

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