第138話 各方面への手紙
俺達は翌朝手紙を送りたいというか、送る必要があるので、俺は皆に集まって貰い協力を頼んだ。
俺が手紙に記す内容を話し、それを書いて貰う。
アイリーンとみっちゃんとは先程の事があり少し気まずかった。
だが、手紙を用意する事に意識を向ける事にし、先程の事を考えないようにした。
だが、純潔を奪う夢を見た。夢の中で俺は2人の体を求めた。
妙に生々しかった。
自分が怖い。
夢とはいえ、女子高生とフォーリンラブする所だった。いや、しちゃった。
しかも2人から、スキルの影響下にあったとは言え、抱いてくれと懇願してきたのだ。その時に、自らの浴衣を開けて裸になろうとしたから、2人は上半身裸になり、その胸をはっきりと見た。
目に焼き付いて離れない。
2人も俺に自ら見せた事をはっきりと覚えているはずなので、真っ赤だ。しかし、有り難い事に誰も先程の事に触れる事はなかった。
エンピアルとシャルルに各々フリオール、イデアさん宛、みっちゃんとアイリーンに高校生宛の手紙をお願いした。
俺はあの5人組宛のを書いた。
また、ニーナからの提案でニーナの名を全面的に出し、各国のギルドに黒目黒髪の者達の保護を、彼らへの指名依頼の形で出す事に。
また、異世界人故に意図せずに犯罪を犯した場合も、ニーナが損害金等を払うとして身柄を開放するようにともだ。
また、スキル制御の事を伝え、ギルドから対象者に伝えるようにとの依頼も出した。
既に手遅れの感が否めないが、やらないよりはマシだろう。
勿論お金は建前の話であって、俺が出すのだが。
ただ、そのような事が可能な程ニーナの名は広く伝わっていた。
中身おっさんだけど。
間に合えばよいが、俺が手紙をと言った時に提案されたんだ。
スキル制御について最終的な事柄が分かった事から、今の時点で出すのが丁度良かった。
アイリーンとみっちゃんには少し余分に作ってもらい、各国の王都にあるギルドへ、異世界人が来たら見せるようにと配る為の手紙が必要だからた。
封筒には現地語と日本語を記した。
そんな事をしていたが、1時間程で終わりを告げた。
アイリーンとみっちゃんは俺の目を見ようとはしていなかったが、チラチラと俺の事を見ている。
だが、俺が視線を向けると気まずそうに目を逸らす。
幸いなのは、夢の中でやっていた2人と、先程見た胸の大きさや形等が違い、やり直しをしていたり、時間遡行をしている感じではなくスキルの影響による妄想のようだった。
就寝時間の関係から手紙を書く事を終えた後はお開きになり、皆各部屋に散っていった。
俺は他の冒険者と同部屋の為エンピアルが妾にしてくれとか、セレネが番にしてくれと押し掛けてくる事もなかった。
今回は偶々宿の空きが少なかったので相部屋となったからだ。
ただ、幸いアイリーンもみっちゃんも皆と同じでおやすみなさいの挨拶をしてくれた。
翌日も少し恥ずかしそうにしていたし、俺も2人の上半身裸の姿がやはり今も脳裏に焼き付いている。
みっちゃんのは小さいが、ちゃんと揉めるサイズではある。
多分Aカップだ。ただ、2人共きれいな胸だった。
食事の時にアイリーンが言いにくそうに聞いてきた。
「やっぱり胸って見ましたよね?恥ずかしいので、できたら忘れてください。あれは本当の私じゃないですからね」
「うん。分かっているよ。スキル制御を取ったから、今迄の事はリセットかな。でも、忘れるのは無理かな。だってあんな綺麗なのを見たのは初めてだよ!」
「奥さんのよりですか?」
アイリーンはしまった!といった顔をした。
「あいつは色がコンプレックスだったな。みっちゃんも意外と大きさがあって驚いたな」
俺もしまったと思う。
アイリーンどころか隣のみっちゃんも真っ赤で俯いていた。
その後は黙々と食事をし、宿を引き払いギルドに向かった。
ギルドでは予定通りに手紙を出すのと、異世界人の保護を求めた。
ギルドに保護を求めるというのは、大々的に異世界人がいますよと公表するのと同意だからだ。
現実問題として、シャルルのところに来た高校生達は今命を失う危機にある。
その為、同様の事が起きる可能性が高いと判断し、保護を求める事にした。
手続きはやはりニーナのお陰でさくっと行えた。
そこからの旅路は順調で、アイリーンとみっちゃんとも普通に接する事が出来ていた。
また、怖い位に進み、予定通りに国境を超える手続きをするべく、国境警備隊の詰め所に向かうのであった。
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