第9話 森へ行こう

「森へ行こう」

あなたは朝からワクワク顔

「え~嫌だ……」

私朝からゲンナリ顔


「なんだよ 夏は森だろう」

「はぁい?その短絡思考」


あなたはどんどん準備

私はのろのろ準備


「あのさ 本当嫌なの」

「だって 本当行きたい」


「虫が怖いの!」

「なんで?そんな話し聞いてない」

「言ってないもん」 


私は小学生の頃虫大好き少女


虫取り網 虫かご 昆虫採集セットは三種の神器


昆虫を採ってきては

自分の部屋を虫かごにして

放し飼い

もう~うじゃうじゃと

兄貴も嫌がるほど


で!ここからです

採った昆虫を採集セット入ってる薬品と注射器で殺して……

虫ピンで標本にして出来上がり

幾つ作ったか


今本当申し訳無いと思っている


いつの頃からか

虫全般が怖くなって

今や蝉だって

ばっただって持てません

延と話すと

「そりゃ恨まれるよ ひでぇなぁ」

「だから行きたくないの」

「いやいや だからこそ

森へ行こう 行ってさ

謝ろう!森に 虫全般に」


ああ~こいつはだめだ


結局連れて行かれた


そして

本気で謝りました

記念碑的なものを彼奴が作り

建てました


でも駄目ですね

苦手です

昆虫も森も……


ごめんなさい!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る