2022.04.15
早めに来すぎた2日間の夏が少し恋しくなるぐらい肌寒い空気と肌を変に包み込む雨上がりの生ぬるい風に吹かれながら何回通ったのか分からない道を歩く 元々散歩というか外を歩くことが好きでは無いのでそれが通学路となると朝から気分が上がることは無い 4月ということもあって目をきらきらさせて新しく買ってもらったであろう自分と同じぐらいの大きさのランドセルをからった新一年生と少し緊張した顔で少し大きめの制服を着た中学一年生とすれ違う あの子たちからしたら自分はどう見えているのか 自分よりも何年か先に生まれてきた憧れのキラキラ高校生?それとも毎日急いでいる制服の人?何はともあれ高校生には見えているだろう そんなことを考えていると出来たてのパンの香りが私に少しの希望と空腹感を与えてくれる 歩きながら体の中をパンの香りでいっぱいにするように息をする 一人暮らしをしたら近くにあるパン屋まで天沢聖司の様に自転車を優雅に漕いで行きたいものだ まあそんな余裕もないだろうし 天沢聖司にもなれないけれど
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