74『【雑談】フェスお疲れ様でした的なやつ!【オンライブ/宵あかり】』
【雑談】フェスお疲れ様でした的なやつ!【オンライブ/宵あかり】
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宵 あかり
チャンネル登録者数 36.8万人
28,814 人が視聴中・0分前にライブ配信開始
#アカリウム #オンライブ
◇
¥1,000
【的なやつってなんだよ】
【宵らしいテキトーさで安心する】
¥8,000
【宵!!ライブ凄かったよ宵!!】
¥500
【フェス終わってから無性に寂しかったから配信助かる…】
¥50,000
【】
¥10,000
【ここがフェス二次会の会場ですか】
『せ、せーのっ』
『『『『お疲れ様でしたー!!』』』』
【お疲れ様ー!!】
【おつ!】
【宵一人かと思ったら結構いるな!?】
【また三期生ズかと思ったら違う?】
¥3,000
【宵(極小)、百々ちゃ、いざな、ツバサ】
【宵(極小)で草】
¥5,000
【ちゃんと腹から声を出せ宵あかり】
『おや、今の挨拶だけで誰が参加しているのか当てている人がいるね』
『良い耳してるっすね! 確かに
『え゛っ!?』
『あっ、そっちかい??』
『ん、あかりの声は小さくてもよく通る。私が育てた』
『そうっすね! 自分も宵さんは良い声してると思うっす!』
人がせっかくフェスの後に配信してやってるというのに油断も隙もあったもんじゃない。まぁこの配信自体、何となく熱が冷めなくて話したくなったから配信してるだけで、こいつらのためというわけでもないけど!
¥1,000
【私が育てたのドヤ声っぷりすき】
【言われてみると宵って声デカくなくてもしっかり聞き取れる声してるよな】
【百々ちゃによるボイトレの成果か】
【話が微妙に噛み合ってないツバサで草】
【なんか珍しいメンバーだな??】
『ほんとそれ』
いや、元々はオレ一人か、あるいはフェスの前日にやったみたいに三期生のみんなと配信しようと思ってたんだけどね?? けど…。
『ほら、明日は普通に平日だろう? 予定のないメンバーだけ集めたらこの四人しかいなかったというわけさ』
大抵みんなこのホテルから一、二時間くらいの場所に住んでいるようだが、イベントが終わって片付けをして、その後軽い打ち上げを終えてみればもう時刻は二十ニ時くらい。明日の朝から予定のある人達は時間的に帰ってしまったというわけだった。…お前も学校だろうって? オレの学校は明日創立記念日だかで休みなんだな、これが! …と、一応これ配信で言わないようにしないと。
【なるほどなぁ】
¥300
【思ったより常識的な理由だった】
【みんな忙しいんだな…】
¥2,000
【宵は学校あるんじゃないのか】
【学生設定はどこ行ったんだ宵】
¥800
【サボりかな?】
¥1,500
【宵は学校サボるな】
¥8,000
【どうりで学力に不安があるわけですね…】
サボりじゃないが?? と大声でツッコミそうになるのを何とか抑えつつコメントを眺めていると【仄ちゃんも帰っちゃったのか】【仄ちゃんに宵のライブの感想聞きたかった】【そもそも仄ちゃん生きてる??】といったコメントが流れてきた。
『
『仄…仄は…』
『あっ、宵さんもそのソシャゲやってるんすね! 自分もやってるっす!』
『えっ、あ、は、はい…』
【えっマジでなんかあった感じ??】
【仄ちゃん…嘘だよな…?】
【草】
¥5,000
【おい後ろのクソガキと陰キャ!!】
【何配信中に普通にソシャゲやってんだ宵!】
『しょうがないじゃんスタミナ貯まっちゃったんだから!』
『このゲームスタミナが他ゲーの五倍くらい貴重っすからしょうがないっす』
『君たち二人がいるのにシリアスな展開にしようとしたのが間違ってたね』
『仄は無事といえば無事。でもあかりのライブで脳を焼かれたらしくってポンコツ化してる。ゆいなはその介護中』
【ええ…?】
【百々ちゃからポンコツ化とかいう単語が飛び出してきて草】
【毎度仄ちゃんの不在理由が面白すぎるだろ】
【仄ちゃんはさぁ…】
【でも分かるよ…】
【ゆいなちゃんも大変だぁ…】
そう、仄ちゃんはオレに付き添ってくれていたのでスタッフさん達と一緒に見ていたのだが、オレの歌を聞いて泣き出してしまったのだ。なんでも3D化の話だけでもキャパオーバーだったのに追撃されて情緒がおかしくなってしまったらしい。オレも正直よーく分かる話ではある。初日の
『落ち着いたら合流するって言ってたけど正直望み薄だと思う』
『あかりさんを見ただけでポロポロ涙が出てくるくらいだったからね…』
『このキャラ性能おかしくないっすか? これでドロップ産なんすよね??』
『と、取るのにガチャ限がたくさん必要だから実質ガチャ限という説がですね…』
¥800
【重症すぎる…】
【そんなん宵がいる限り絶対無理じゃん…】
¥4,000
【脳が焼かれたってか壊れちゃってる…】
【無事じゃないだろそれ】
【なにちょっと仲良くなってんだよ後ろ!】
【まだソシャゲしてて草】
【なんか闇の深い話してんな】
¥7,000
【こいつら自由すぎる…】
無事スタミナも使い切ったし、それに百々ちゃにめっ! って感じの目を向けられてしまったのでスマホを仕舞って配信に加わることにする。
フェスでのそれぞれの出番の話や、3D化の話、それにリポート配信の時の様子なんかを取り止めもなく話していたが、やはりみんな気になっていたのか、話題は自然とフェスの最後に発表された四期生についての話になった。
『そう言えば、今日のフェスの最後で四期生の募集が始まったね。この配信を見てくれている人達の中にも応募しようと思っている人もいるのかな?』
【応募したいけど性別がね…】
【TSしてまで応募したやつもいたんだよな…】
【宵とかいう例外中の例外】
…思えばオレ、三期生の時は応募すらしてないんだよな…。それなのにこうして三期生になっちゃってるわけだけど。当時は冷静に考える余裕なんてなかったし、今も今で楽しいからまぁいいかと思っているが、あれは結局どういうことだったんだろうか…?
ママが応募したとか…? いやでもうちのママってオレがVtuberになるまでVtuberって文化すら知らなかったしな…。なら、本当にいったいどうして──
『ついに三期生のみんなも先輩になるわけだ。ね、あかりさん』
『ゔえ゛っ!? は、はい!』
『? ごめん、驚かせちゃったかな?』
『い、いえ…こ、こちらこそ大声出しちゃってすみません…』
『ステージの時もちょっと話したっすけど、先輩後輩なんてあんまり気にしなくていいと思うっす。少なくとも自分は気にしないし、オンライブの人は大抵気にしてないっすよ』
『あかりは大丈夫だよ。それに、後輩が初めて出来るのは私や、他の三期生のみんなも一緒だから』
オレが考え事をしていたのを、これから後輩ができるのを心配していたと思ったのか、みんな口々に大丈夫だと安心させるような言葉を掛けてくれた。
実際、さっきの話はオレが考えたところで答えが出るようなものではないだろうし、これまで通りそっと置いておくことにしよう。そんなことより四期生の話だ。発表聞いた時は驚きすぎ&興奮しすぎて目の前が真っ暗になったくらいだからな。まだキャラデザとかも出てないけどどんな子達が来るんだろ…絡むのはアレだけど、推しが増える分には大歓迎だ。
(今は大変だけど楽しいし、それでいいじゃん!)
初めての友達もできて、頼っても許してくれるそれこそママみたいな人や、気にかけてくれる仕事仲間に先輩もいる。あとはまぁ、ちょっとこいつらはよぉ…って思うこともあるけど、配信を見てくれるリスナーさん達だっているのだ。だからきっと、今はそれでいい。
…けれど、オレがその本当の理由を知ることになる日は…それほど遠くはなかった。
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