076 マグロ?
まりあ「お疲れ様ぁ~♪ ラスボス部屋開けますよ~♪」
まりあが、ボス部屋を開けて行く。
キィ~
開いた広間には、ボロボロなローブに身を包んだ骸骨。
だが、まりあの前に現れたアンデッドは······
まりあ「鎮魂歌ぁ~♪ ほいっと!」
何も出来ず消えて行った、宝箱を残して。
「真ん中辺りから全部、アンデッド系が、出てきたから予想はしてたんやけど、ちょい可哀想な気がするのは俺だけか?」
ルナ「まりあちゃんの聖女神はアンデッドには可哀想過ぎ、初めて出てきたゾンビなんか視界に入っただけで浄化されてましたよ(苦笑)」
マール「ここのボスは、ちゃんと技使ってもらいましたからましな方ですよ(苦笑)」
ジョン「僕はノーコメントで(苦笑)」
まりあ「ぶ~」
「あはは、まりあの称号に
まりあ「ユタさんが、言うと本当に付くじゃ無いですか!ステータス!」
名前 マリア・ミカミ (御神 まりあ)
種族 創星神
性別 ♀
状態 健康·ポチ
職業
聖女神
鍛冶神
忍神
刀神
魔道神
農業神▼
スキル
魔法
転移·ルーム·飛翔·環境対応●
多重思考
念話
料理
武術
神眼
神体強化
無限収納
完全耐性▼
装備 魔裏安·真魔裏安
称号
聖女
魔法生物の創造主
ユタ・ミカミの妻
光の精霊女王の友達
超越者
創星神
ドラゴンスレイヤー 光龍 闇龍 火龍 水龍 風龍 土龍
いじられ神
D
従魔 ポチ·タマ
まりあ「ほらやっぱり! ぶ~!ぶ~!」
「マジか(苦笑)、すまん」
なでなで
まりあ「マグロ」
「マグロ?」
まりあ「マグロが、食べたいです」
「わかった、さっさと帝都のダンジョン終わらせて釣りに行こう、ごめんな、まりあ」
まりあ「絶対ですからね! 嘘付いたら産んじゃいますからね! よし♪ 水晶玉の部屋をさっさと終わらせて行きますよ♪」
「ん? 産んじゃう? まりあ~!」
まりあ「あなたの名前は 煮干し三号!」
『煮干し三号 登録しました』
それからは、まりあが爆進。
四つのダンジョンへ魔力供給巡り、まだまだ夜も明けない、冒険者ギルドで受け付け中。
おっちゃん「ダンジョン攻略の依頼ですね、ギルドカードをお願いします」
シュパッ!
まりあが
まりあ「お願いします! あっ! ジョン君だった! おっちゃんちょっと待ってね!」
まりあの代わりにジョン君が、ギルドカードを手渡す。
ジョン「お願いします!(苦笑)」
おっちゃん「お預かりします」
魔道具をカタカタ操作しギルドカードを通し
ジョン「では木札、ギルドカード、ダンジョンカードです」
ジョン「ありがとうございます」
おっちゃん「お気をつけて」
受け付けのおっちゃんは、次のパーティーの受け付けに戻る。
こんな時間にも、そこそこ冒険者達が活動中。
俺達はギルドを出て、路地裏探し。
ジョン「まだまだ夜も明けない時間なのに、人気のダンジョンがあるのでしょうか?」
「せやな、どうなん?」
ナビ『帝都南門を出てすぐの所に武器、防具系のダンジョンですね、看板には夜、日が落ちた後から日が昇るまで、ドロップが良くなりますと書かれてますね』
「時間帯でドロップするものが変わるのか、中々面白い仕組みやね」
ジョン「魔物も、強くなりそうな気がするのは僕だけでしょうか(笑)」
まりあ「ですね~そんなイメージありますし、んと、この路地裏なんて良さげですね、ナビさん表示お願いします」
ナビ『は~い♪ 透明ローブを着てくださいね』
俺達は透明ローブを羽織り
「めっちゃ白ローブの人いますやん! 転移!」
パッ
「到着! めっちゃいるやん、教会関係やろうけど」
まりあ「あそこで作戦会議っぽいですよ、こっそり参加しましょう!」
「「あはは」」
まりあが言った通り円陣を組んでなにやら話をしている。
「今日のノルマは回復薬の素材だ一人にこの籠分がノルマだ」
「そんなに沢山でしょうか? 冒険者ギルドで安く買い叩けば良いのでは?」
「買い取りノルマを冒険者ギルドへの指示は、皇帝がしてくれる事にはなってはいるが後、数日かかる予定だ、だからこんな金に成らん事をしなければ糞下民の薬が作れん!」
「勝手に死んでしまっても良いのでは?」
「考えが浅いぞ、下民が減れば税収が減り、適当に作る薬を原価の百倍で売ってる、薬がなければ収入も減る、金の成る木を自ら手折る必要はない!」
「採取メインだが、シルバー、ゴールド、ミスリルスライムは見つけ次第刈るのだ、よし、この籠を配り出発だ」
「ナビ、お宝セットね、この国の一般都民以外の(笑)」
ナビ『は~い♪ ここの教会しこたま貯めてますよ(笑)』
まりあ「貧乏さんですね(笑)♪」
うんうん
「んじゃ先行して、素材もスライムが、いるらしいので、根こそぎ行くぞ!」
「「は~い♪」」
「スライムばかりやん! 素材の、草木も薬系ばかり、ナビここ何階層まで?」
ナビ『二千三百七十階層ですね、この分だと深く潜ってる可能性は高いですが、この先に急ぎ排除してしまいましょう♪』
「んじゃ、回収しながらペースあげるぞ!」
「ラスボスデカっ! それに多いやん! ぷよぷよやん! せ~の!」
シュパパパパパッ!
シュパパパパパッ!
シュパパパパパッ!
シュパパパパパッ!
シュパパパパパッ!
シュパパパパパッ!
シュパパパパパッ!
「宝箱回収! 神眼! 罠無し! マール開けてみる?」
マール「はい! ドキドキですね~ほいっと!」
パカッ
マール「えっと、インゴット沢山ですね、宝箱がアイテムボックスになってますね」
「やろね、ここまで素材ばかりなら(苦笑)、収納! んじゃ、先にお宝セットの、収納! では、ジョン君お願いね」
ジョン「わかりました!」
ペト
『素体情報確認しました』
『お名前を』
ジョン「ジョン」
『登録 マスタージョン ご用命を』
ジョン「他のダンジョンとのリンクを」
『他のダンジョンマスターを確認 リンクしました』
魔力供給!
むむむむむむむむむむむむむむ~!
『Lv MAX6』
ジョン「帝国全域に範囲結界、それから盗賊ギルドメンバー及びこの国に害をもたらす者、魔物を除くをダンジョン煮干し三号の範囲結界内に排除」
『帝国全域範囲結界展開 完了 この国に害をもたらす者 魔物を除くをダンジョン煮干し三号結範囲結界内に排除 排除完了』
ジョン「ありがとう、ついでにこのダンジョンへ、教会関係者の立ち入り禁止」
『教会関係者のダンジョン立ち入り禁止 設定完了 ダンジョン外へ排除 完了』
ジョン「お疲れ様、あなたの名前は
『
「ナビ、ダンジョン入口前はどんな感じ?」
ナビ『表示しますね、クスクス広間が裸ん坊でいっぱいですね』
まりあ「ユタさん、私、教会の人は排除されると思ってたのに何でいるの?」
「ん? ああ、教会が迷惑かけてたのは人民だろ? それで国が潤ってた訳だよね?」
まりあ「あ! そっか、国には害ではなかった、皇帝とかは?」
「微妙だな、排除された貴族は多いとは思うけど、皇帝がこの国に害となってたかは」
ナビ『排除されましたね、教会からもらった
「「跳ね橋!」」
ナビ『その河の源流の湖は綺麗そうですね』
「「次の決定!」」
「「ぶ~」」
「学校が休みの日には連れて行くよ、その前にちょっとやりたい事があってね(笑)」
まりあ「まだ私達と、タマ&虎鉄ちゃんだけだった時の目標? やってみたいことなんだよ~ねっ!」
「せやな」
ルナ「絶対ですよ!」
ジョン「僕も楽しみです!」
マール「師匠! お待ちしております!」
「了解、んじゃ、ささっと冒険者ギルド行こうか、ナビ、路地裏お願いね」
ナビ『は~い♪ ローブは着たまま?』
「ん? 脱ぐよ」
ナビ『は~い♪』
俺達は透明ローブを脱ぎながら
「おっ、転移!」
パッ
「到着、ジョン君任せた!」
ジョン「は~い♪」
ローブを脱ぎ終え収納し、ジョン君を先頭に冒険者ギルドへ向かう。
数分で冒険者ギルド前に到着し、入口をくぐった。
夜にダンジョンへ潜っていたのか、買い取りカウンターが混雑している。
受け付けカウンターも、まだまだ早い時間だが数組のパーティーが並んでおり、俺達はその最後尾に並んだが、受け付けカウンターの人員が三名補充され一気に俺達も受け付けが出来る番になった。
「ちょうど、朝ラッシュ前の補充やったんかな」
まりあ「ラッキーですね、早く終わらせてマグロ行きましょう!」
まりあと話をしている内になぜかカウンターの奥へ案内されることになっていた。
「ジョン君どういう状況?」
ルナ「早く終わらせるために、少しマールちゃんの力を借りました」
ジョン「結構混雑していたから、あそこで発表したりなんて時間ばかりが掛かっちゃいそうなので、最初からギルドマスター、サブマスター、受け付けさん、それになんとグランドマスターがいました(笑)」
「なるほど、考えたね」
ルナ「さらに、マールちゃんが王命を使い
"騒がず速やかに確認し、嘘偽り無く確実に依頼完了を受領し、報酬を渡し私達がギルドを出た後に発表する"
ってやってもらいます」
「あはは、頼んだ! 俺達はおとなしくしてるよ」
ジョン「はい!」
少し待ち受け付けお姉さんが戻ってきた。
お姉さん「お待たせいたしました、応接室へ案内いたします」
軽く頭を下げ先導するため歩き出す、カウンター内に入り奥へと進み、応接室と書かれたドアを開け中へと入っていく、皆が立って待っていると思ったが一人は書類に目を落とし一番奥で座っている。
俺は
「受け付けのお姉さん、あの奥で座ってるバカは放り出して良いですか?」
お姉さん「え?」
「だって、女王が立ってる場で座ってるなんてバカだし不敬罪だよね」
お姉さん「あの方はグランドマスターで」
「グランドマスターと女王は、グランドマスターの方が身分は上なの?」
お姉さん「いえ、違います」
「では、排除しますよ(笑)」
グラマス「なにをごちゃごちゃ言ってやがる、冒険者ギルドでは俺が一番だ、文句あるなら掛かってこい」
ナビ~腹パンパクで、パンツ以外あいつの財産、家も含めて全てポイントねっ!
ナビ『は~い♪ 奥さんと娘さんの今着てる服以外全てポイントしま~す♪』
やっちゃった~♪×6
「バカさん行きますよ~♪」
気絶しない程度に(笑)。
シュ
ド
シュ
グラマス「ぐはぁっ!」
ガシャッ! ドンッ!
「マール役目ちょうだいね」
1歩踏み出し
「王命である! 騒がず速やかに俺達の用件を確認し、その事について嘘偽り無く確実に依頼完了を受領し、報酬を確実に渡し、私達がギルドを出た後に確実に発表し、速やかに確実に公開せよ! 罪を犯しているものは、速やかに確実にその事を公にし、罪を償うこと!」
「じゃあ座るからお茶と茶菓子でも出してくれる?受け付けのお姉さん」
俺達は七人座れるソファーを、フードから出た虎鉄とタマも座り陣取った。
「じゃあ、お茶」
お姉さん「は、はい!」
「ギルドマスターとサブマスターさんかなソファーが無いね、ほいっと!」
ドン ドン ドン
「ソファー出したから座って」
ギルドマスター達は動きだしソファーに座る、グランドマスターまで座ろうとするから、座る瞬間に収納。
ドシャ
グラマス「ぐはぁっ!」
「バカがソファーに座るな、そのまま床で正座しとけバカが」
お姉さんが座れる場所にソファーを出す。
ドン
「お姉さんのソファーねっ!」
お姉さん「はいぃ!」
お姉さんは、プルプルしながら虎鉄とタマにもお茶を出してくれる。
グランドマスターのは床の上に(笑)
「じゃあ、ジョン君お願いね(笑)」
ジョン「くっくっくっ、はい、受け付けのお姉さんこれを」
ジョン君が上から木札、ギルドカード、ダンジョンカードを重ねて出す。
ジョン「この部屋にカードを通す魔道具はありますよね?」
お姉さん「はい、少々お待ち下さい」
お姉さんは席を立ち壁の棚から魔道具を持ってきて、テーブルの上に置く。
ジョン「では、皆が見える状態で操作をお願いします」
ジョン君はお姉さんに木札、ギルドカード、ダンジョンカードを重ねたまま渡す。
お姉さん「お預かりします」
木札を見て操作を
カタカタカタカタ
打ち込み、ギルドカードを魔道具へ通し、次にダンジョンカードを魔道具に通す、プルプル震えながら、見てしまったのだろう(笑)
お姉さん「依頼、ダンジョン攻略完了及び、新ダンジョン発見です、ギルドマスター、依頼報酬、新ダンジョン発見 黒貨一枚、ダンジョン攻略 黒貨十枚です、金庫より出して下さい」
ギルマス「その報酬の管理はグランドマスターだ、グランドマスターお願いします」
グラマス「無理だ無い! 使ってしまった、土地を買い家を立て、嫁と娘に贅沢をさせ使った!」
「「なっ!」「
俺はギルドマスターに
「他のギルドにはあるでしょう、速やかに報酬下さい一番近いギルドは?」
ギルマス「隣の工業街に、早馬でここからなら1時間だ、魔道具で連絡し持ってきてもらえ!」
お姉さん「はい!」
お姉さんが壁にあった魔道具で連絡。
お姉さん「こちら帝都ギルドです、大至急、新ダンジョン発見、ダンジョン攻略の報酬、黒貨十一枚を持って早馬で、馬が潰れても構いません確実に届けて下さい! 帝国の冒険者ギルド存続に関わる事です、今から一時間以内がタイムリミットです」
「出来るかあ!」
ガチャ
「切られましたね(笑)、次はどうするの」
(ナビ~! 今の冒険者ギルドにはあるの?)
ナビ『ありますね偽物が』
ぶはっ!×7
(この国には?)
ナビ『全ての冒険者ギルドからかき集めても無理ですね(苦笑)』
(どこに行った?)
ナビ『元々偽物? が一番しっくりきますね』
(教国のギルドにはあるかな?)
ナビ『三か所だけ本物がありますね、後は偽物です一番北の港街、名前はオオマーです。』
(了解)
「お姉さん、俺達はこれから教国へ行くからオオマーの港街のギルドへ連絡して」
お姉さん「移動は?」
「内緒の高速移動手段があるから大丈夫」
お姉さん「分かりました」
お姉さんが魔道具で連絡し向こうで受け取れる様にしてもらった。
受け取り用の書類をもらい出掛ける前に
「ちゃんとオオマーのギルドに、お金返しなよ、後、バカ、罪は償えよ」
グラマス「······」
「それと、新ダンジョンは教会が隠してるからね、確実に、早急だから今日中に公開する事」
ギルマス「教会が隠しているだと!」
「私腹を肥やすことしか考えて無いから、スライムがいて金属のドロップ、さらに薬草類も大量にあるから低いランクの冒険者でも稼げるダンジョンだよ、場所までの地図描こうか?」
ギルマス「そんなに良いダンジョンを、ぜひ描いてもらいたい!」
(紙ちょうだいねペンと)
ナビ『描いたものを出しますよ(笑)金属板に描いて』
(おお! ありがとう)
「これね、ほいっと!」
ギルドマスターへ渡す。
ギルマス「今なら多数の冒険者が帰ってきている、すぐに皆に知らせる、教会の横暴には参ってたからな、すまぬ、ギルドから出てもらわないと動けん」
「じゃあ、頑張ってね」
俺は立ちあがってもらいソファーを、回収し王命かけて転移。
オオマー港街にやってきた。
まりあ「ユタさん、オオマーって大間と響きが似てますね!」
「マグロ有名やしな! それに北やから肌寒いし良いかもな!」
まりあ「ああ~ダジャレになるからなぁ」
「どした?」
まりあ「思いついて言いたいけど、ダジャレかなぁって」
「オオマーで? 大間で?」
まりあ「どっちでもだけど、大間で気付くまで連続で言う!
「大間 大間 大間大間大間大間大間おおまおおまおおまおおまおおまおおまおおま お お! 魔王!」
まりあ「正解(苦笑)」
「確かに(苦笑)」
「呼んだか(笑)♪」
「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ~!」」
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