第五章

067 新たな○○

 水晶玉の部屋に入った。


「「は?」」


ナビ『なっ! 転移してます!』


「はぁ、外に出られたのか、神眼でそう言えばチェックし忘れてたよ(笑)、転移罠もあるなら早めに出て欲しかったよな」


まりあ「うふふ、私もそう思う~、早く帰らないとマグロ無くなっちゃいますよ! 大トロ! 中トロ! 小トロ? ユタさん小トロって無いの? 大中と来たら小は?」


「あるとは聞いたことあるんやけど俺もお目にかかった事無い、今回はメーター超えが三匹いるから知らない内に食べてしまうかもな」


まりあ「赤身も美味しいよねぇ~、よし! 転移ってあれ? 場所が分かんないから転移しちゃ不味いよね? ん~と場所が分かんないよ?」


「ん? ここどこ? ナビ?」





ナビ『転移してます、異世界転移です』





「「は?」」


ナビ『神様の管轄は一緒なので遠くはない筈ですが、異世界間の転移が何らかの力で出来ない状態です、念話も無理ですね繋がってはいますが』


まりあ「戻れない?」


「話を聞く限りは、何らかの力で、か」


ナビ『はい、ここの管理神だとは思いますが、送還も同じ理由で無理ですね、出来るとすれば召喚ですね、勇大様達が来れるのですから入る方は可能かと』


「後は、九九九九九九階層のダンジョンを、見つけて攻略すれば?」


ナビ『可能かと、しかし今見て回ったのですが、そこまで古いのは見当たりません、ここも偽装されていると見て間違いないでしょう、あるとすればですが』


「探すのも中々難しい感じやね、しゃ~ない、近くの街は?」


まりあ「お腹空きましたし」


 おい! 大物やね(苦笑)。


ナビ『ここは相当深い森の様ですね、1番近いのは村ですので、その向こうに砦になっている街があります。表示しますね』


「結構大きいね砦、ダンジョン街みたいに、この森から魔物が溢れても、街を守るためな感じやね」


まりあ「へぇ~ならそこで、軍資金貯めてからになるね探すの」


「貨幣は流石に使えないけど、インゴットはあるから売れれば、塩もね(笑)」


まりあ「そうです! 塩だらけです! 行きましょう! まずは、冒険者ギルドで身分証ですね!」


「ナビ、路地裏お願いします!」


ナビ『は~い元気出して行きましょう! ほいっと!』


 路地裏が映し出されるが、ここもダメ。


ナビ『ダメですね』


「人が多い! どこにでもいるやん! うるさい!」


 ドドドドドド


ナビ『回収~! オークですが、色が微妙に違うような感じですね、お肉は美味しいですね』


まりあ「ユタさん囲まれてるし、採取しちゃう?」


 シュバババババ


「路地裏探しに忙しいのにお仕置きやな! 虎鉄、タマも、さくっとお肉採取手伝いお願いします!」


 シャパパパパパパパパパパ


 中略


  パパパパパパパパパパパ


「お疲れ様」


タマ「少ないにゃ、よわよわにゃ」


虎鉄「面倒くさいです」


まりあ「解体して、魔石で街に入るパターンですかね」


「そんなパターンあるの?」


まりあ「国とかに召喚されるのではなくて、草原の真ん中とか、森の中とか人の居ない所に召喚される場合は、普通に街の入口の門番さんと、交渉して入れてもらうパターンが、圧倒的に多いのでそれを採用しましょう! ナビさん、門番さんとかに見つからない場所有りますか?」


ナビ『ほうほう、では表示』


「街道みたいやけど今なら無人やし、転移!」

 パッ


「到着! 門はあっちやね、虎鉄とタマはパーカーね」


 俺とまりあは虎鉄とタマをパーカーへお互いセットし合い、門の方へ歩き出す。


まりあ「そうです! 安物の武器を出して腰に、胸当てくらいの革の防具有りますか? 後は手ぶらは怪しまれるのでバックパックがあれば飯ですね」


 ほうほうナビさん、お願いね。


「こんな感じか?」


 鉄の短剣2本と、革の胸当て、バックパックも安物の革製を、チョイス


まりあ「良い感じですね、パッと装備しちゃいましょう! あっ! 私のメイド服は流石に、パーカーも変ですね、一回森に帰りましょう! 転移!」

 パッ


 俺はフード付きのローブを採用、ズボンも靴も中のシャツまで変えた。


 まりあもフード付きのローブを採用、パンツに履き替え中は麻のシャツに靴も革のブーツに変更。


ナビ『うふふ、駆け出しから抜け出して、間もない感じが出てます、ならゴブリンを、少し狩って魔石を手に入れておきますか? 先ほどのオークが、どれ程の物かわからないので』


「十匹いれば良いよな?」


まりあ「その当たりなら、変ってほどでもない気がしますね、ナビさんよろしくお願いします!」


『は~い、ゴブリン入りま~す! 十人前!』


「あはは、転移!」

 パッ


「多いやん! 十万匹? まぁ、ついでやし、超極小ウインドアロー超連射! ほいっと!」


まりあ「同上! ほいっと!」


「あっ! ずるっ子!」


タマ「にゃ~にゃっ!」


虎鉄「超極小ウインドアロー! 超連射! ほいっと!」


まりあ「タマ! 虎鉄ちゃんまで! すごいよ~♪」


「お前らもやるなぁ! オークとかも出てくるぞ! じゃあこんなのは、極細ウォーターカッター!」


 スパッ


 切り取られた木は、ナビが収納したので一面切り株だらけになった。


「あっ! 今の無し!」


まりあ「ユタさん自然破壊 メ ですよ、木魔法! にょきにょき! ほいっと!」


「ありがと~、やっぱりウインドアローやね、ほいっと!」


ナビ『おかわりは多種多様! 素材祭りですよ! 取り放題です!』


「「は~い!」」




まりあ「ドラコン来ないですね」


「次くらいに来ると思ってたんやけどこやんね」


ナビ『打ち止めですね、近くに魔物がいません、では先ほどの街道表示しますね』


「「は~い」」


「ん、無人! 転移!」

 パッ


「到着!」


まりあ「格好は完璧、ゴブリンもちょっと多かったけど他のも沢山取れたし、あぁ~! あの大きい猪さん美味だったからカツ?」


「ビッグボアと食べ比べしてみようか!」


まりあ「賛成! タマ、そろそろフードに入ってね」


 タマをフードへ


「せやね門の場所が見えてきたし、虎鉄おいで」


 ひょいっと持ち上げフードに、門が見えてくるにつれ砦の立派さが解る、入門待ちの馬車と比較してもその高さが解る。


まりあ「三十メートルくらいあるね~タマ、タマならワンパンだね!」


 壊さないでね(笑)。


「あそこが最後尾かな、あっちの街道からは沢山人が来るみたいやね、こっちは村に続いてるだけやからかな」


ナビ『街道の向こうにもありますが、ここより小さいですね』


「大きい方が人もいっぱいやろね、紛れやすい」


まりあ「目立つのが面倒くさいって顔してますよ」


 バレてますやん。


 俺達は最後尾に並び前にじわじわ進む、まだ日は高いので大丈夫そう。


まりあ「街に入ったらまずは、冒険者ギルドですね、その後はお昼ご飯!」


「ちょいお腹も空いたしな、屋台どんなのあるかな?」


 並ぶ俺達の横を馬車が追い抜いていく、馬車は別口でチェックしているから数は少ないが荷を検査しているようで、進みは歩きの方が早いくらいだ。


 見てると門番さんはカードの様な物を確認して、さっと鞄の中を見るだけだ、俺達はそれが無いから時間取られる筈だ、まぁ普通にしてたら良いやろう。


まりあ「何かカードの様な物を見せるのですね、まぁ、私達は、初めて村から出た風で行きますから、お願いしますね、ほらすぐ順番ですよ!」


 少しして、先ほど追い抜いた馬車より早くチェックを、受けられそうだ。


門番「市民カードか、ギルドカードを」


「すいません、俺達はこの街で登録しようと来たので持ってないのですが、村に戻って何か貰ってこないとダメでしょうか?」


門番「ん? この先の村からか、ああ、それなら仕方無いか、出張所が引き上げたからなぁ、一人十プル銅貨で二人なら二枚だな」


「魔石でも良いですか? ゴブリンの魔石を持ってきたので」


門番「一つ見せてくれ」


 ポケットから二個出す。先に入れておいた。


「はいこれです」


 門番さんに渡すと


「ふむ、間違いないな、これなら百プルにはなるだろうお釣り八十プルだ、通って良いぞ、頑張れよ」


 お釣りと魔石を一つ返して貰い


「「ありがとう!」」


 俺達は無事門をくぐり、街へと入ったら目の前には屋台!


「まりあ、ギルドの」


まりあ「屋台行きますよ、ほんとに好きなんですから(笑)」


「あはは、あ! ギルドが先だ······」


まりあ「? あっ! ですね、換金しないとですね、まぁ、ギルド見えてますから、聞き込み出来なかったですが」


 そう、冒険者ギルドの建物が、目の前の屋台の向こうに見えていた。


「さっさと登録しよう!」


まりあ「は~い♪」


 ほんの五十メートルほど進み看板に冒険者ギルドと書いてあるのを確認し中へ。


 造りは一緒みたいで、右側はお食事スペース、左側に依頼貼った壁と買い取りカウンター。


 正面が受け付けカウンターだ昼前の時間の為、空いているので、五人いる中、まん中のお姉さんに決めた。


 くそ! ここもカウンターまで高いじゃないか!


 引き出しがあったので引き出し、その上に乗りお姉さんに向かう。


「こんにちわ、登録したいのですが、今大丈夫ですか?」


 小首を傾げ微笑んでみた。


 まりあがつつく


お姉さん「はっ、はい、大丈夫ですよ、こちらの用紙に記入して貰えますか」


「はい、俺とこっちの子もなので二枚お願いします」


 嬉しそうに微笑


お姉さん「ぐはっ! ひゃい、どうじょ!」


 かみかみ。

 つんつん


「ありがとう」


 1枚まりあの前に移動させ、俺も記入していく。


 名前 ユタ

 年齢 9

 武器 剣

 魔法 風


 名前 まりあ

 年齢 

 武器 剣

 魔法 風


 簡単やね。


「お願いします」


 ニコニコ


お姉さん「はい、すぐ終わりますから」


「お願いします!」


まりあ「よろしくお願いします!」


 魔道具にカタカタと入力すると、魔道具にプレートを通す。


 それを二回繰り返した。


お姉さん「お待たせしました、二人はパーティーを組みますか?」


「「はい」」


「では、パーティー名を、先ほどの紙の下に書いて下さい」


「解りました!」


 俺達は確認し合い


 "わーるどじゃんぷ"


 と、書きお姉さんに渡した。


 魔道具にカタカタと打ち込み、ギルドプレートを通す。


 二回通し終わると俺達に向かい


お姉さん「お待たせしました、ギルドカードです、失くさないように気をつけてね、依頼はあそこに貼ってあるのをこの受け付けで登録して依頼を、受けた事にしないといつまでたっても、Eランクから上がれないので気を付けてね」


「「はい!」」


 ギルドを受け取り俺達は買い取りカウンターヘ向かう。


まりあ「ユタさん、ギルドでしたね」


「だな、まぁ、あまり変わりはしないが、後はEランク、三葉と葉月が悔しがるだろうね(笑)」


まりあ「うふふ、悔しがりますね」


 買い取りカウンターに到着。


「すいません、買い取りをお願いしたいのですが」


おっちゃん「おう、魔石か? 出してくれるか」


「はい」


 一個百プルだったので、ゴブリン十個とオーク三個出すことにした。


 カウンターの上に十個と、三個に分け乗せた。


「ゴブリンが十、これはオークか?」


 おっちゃんは、魔道具に魔石を乗せ何かを見ている。


「オークだな、三個とは中々の腕前だな、肉はどうした?」


「村で食べちゃいました!」


 これも事前打ち合わせの模範解答だ。


おっちゃん「村の出か、なら食っちまうよな、まぁ、良いか、ゴブリンが一つ百プル、オークが一つ千プルだ、四千プル大銅貨は一つ崩しておくか?」


「お願いします!」


 おっちゃんは、大銅貨三枚と、銅貨十枚にして渡してくれた。


おっちゃん「ほら、確かめな」


「はい確かにあります! ありがとうございます」


おっちゃん「おう、オーク採れたら持ってこい、そこそこで買い取れる、お前らだけでは食いきれんだろ(笑)」


「確かに! では!」


 俺達は取り敢えず依頼を見に······行かず屋台へ


「屋台で物価調べて、宿やんなぁ、商人探して塩も予定しといた方が良いかもね」


まりあ「宿次第ですね、あっ! うどん? ですよ!」


「マジか! 揚げもんは? あった! 先に揚げもん見よう」


まりあ「はいです!」


 揚げ物屋台へ突撃。


「おっちゃんこれなに?」


 コロッケっぽいが


おっちゃん「じゃがいもだ、オークの肉の端キレも入ってるぞ、こっちのはカボチャだな、今の季節は甘くて美味いぞ、でこっちはちと高いが、オークの割合が多いじゃがいもと半々だぜ」


まりあ「私カボチャ!」


「俺は半々の貰うよ!」


「カボチャは三個で百プル、半々は一個で百プルだ」


 安いな!


「はい、二百プル!」


おっちゃん「はいよ、揚げたてだ、やけどすんなよ」


「「ありがとう!」」


 ローブの裾に入れるふりして収納。


 さぁ、うどん? や!


まりあ「私並みで!」


「俺は大でネギ抜いて! 器はこれで!」


おばちゃん「は~い、ありがとうね~器借りますね~」


まりあ「ユタさんほんとにネギ ダメダメですね」


「こればかりはなぁ、苦労してるんやで、受け付けへんからしゃ~ないけど、いちいち言わなあかんしなあ、たまに帰ってくれ言われたラーメン屋あったよ」


まりあ「沢山いれろ! じゃなくて抜くのだから良さそうに、思いますがねぇ(苦笑)」


おばちゃん「そりゃ、その料理人さんはこだわってたのかね~ネギ入れて完成の料理なのかね、はい、お待たせ~五百プルだよ、大が三百、並二百プルだね」


「はい、銅貨五枚」


おばちゃん「ありがとね、またよってね~」


「「は~い♪」」


 目を付けてあった冒険者ギルドのテーブルに向かいガラっとしているから座り放題。


 席に座る前にクリーン!


まりあ「うふふ、確かに汚れてそうですし」


「だろ(笑)」


まりあ「さぁ、冷めない内にですよ、せ~の」


「「いただきます!」」


「おっ! 半々美味いぞ! メンチカツより食べやすい! まりあ食べてみる?」


まりあ「やった! カボチャも一つどうぞ!」


「ありがとね、めちゃ甘っ! 美味っ! おっちゃん言ってた通り甘々やん!」


まりあ「半々、ほんとに美味しい♪」


「メインのうどん? は、······だよなぁ(笑)」


まりあ「何か一味足りないですね、あの人達のうどん食べたらねぇ(笑)」


「結構安いよなぁ」


まりあ「宿も安ければ良いですけど、受け付けで聞いてみますか?」


「手っ取り早いし、それで行こう!」


 食べ終わりクリーン


 席を立ち受け付けカウンターヘ。


「すいません」


お姉さん「はい、あっさっきの、どうしたのですか?」


「今日この街に来た所なのですが、おすすめの宿と宿代がいくらくらいなのか知りたくて」


 上目遣いで見つめる。


お姉さん「はぅ、き、来たばかりではわからないでしょうね、お勧めでは無いですけれど宿なら一人二千プルは払わないと鍵がありませんので危ないですね、お勧めなら八千プル以上です、食事等は全て別になりますね」


まりあ「はわわ! 鍵無しは怖すぎです! そだ! 一番の宿は!」


 ワクワクした顔で、お姉さんを見ている。


お姉さん「うふふ、この冒険者ギルドの横にある、商人ギルドの真裏に大きな宿があって、一晩百万プルで最上階ですよ!」


まりあ「きゃ~! すごく見てみたい! 見学に行きましょう!」


「あはは、見るのはただやしな(笑)」


まりあ「ありがとう、お姉さん♪」


お姉さん「いえいえ、では、お気をつけて」


「「はい!」」


 俺達は何も言わず冒険者ギルドを出て、隣の商人ギルドに向かう、入口をくぐり真正面のカウンターへ、三人の受け付けのお姉さん、一番出来そうに見える人にアタック!


「すいません、売りたい物があるのですが、ここで宜しかったでしょうか」


お姉さん「はい、承ります、ギルドカードは?」


「売る為にあった方が良いのですか?」


(お得なら入っても良いよね)


(良いと思います! 最上階ですよ!)


お姉さん「売り物にもよりますが」


「塩ですね」


「塩! ならば入っていただくと、色々なサービスがございます。街でギルドカードがなければ売買後に、税を納めるのですが、ランクによりますが納める金額が減ります。G~Eランク三割、D~Bランク二割、Aランクは一割、Sランク無し、売上のですから馬鹿になりません」


「入るのに何か必要ですか?」


お姉さん「いいえ、特には、先ほどのサービスですが、この商人ギルドの裏の宿はギルド員のみしが泊まれませんので、お塩いかほどお売りになりますか?」


「トン単位でありますよ」


お姉さん「トン! すぐにギルドヘ登録を、商人ランクは、売上よりも貢献が必要です。需要が有るところに必要なものです。この街、この国は内陸部ですので、塩の需要は無くなることはありません。キロ千プルで海辺の街なら買えますがこの街ですと三千五百プルです」


「一キロ千プルなら、一トン百万プル?」


お姉さん「はい」


 港価格でドン!


「千トン、十億プルでどうですか?」

「は?」


 欲張りなお姉さんには、五倍でほい!


「足りませんか? なら五千トン?」


お姉さん「あの! あるのですか?」


 ここは放り込んで驚かせるパターンやね。


「お姉さんのアイテムボックスへ、ほいっと! 五千トンいれましたよ」


お姉さん「なっ! ほんとに入ってる! ギルドマスターを呼んできて! 緊急ですサブマスターが呼んでると!」


 えぇぇぇぇぇぇ~! が無かったよ。

 ユタさん残念


「はい!」


お姉さん「あの、この金額ですと即金では厳しく」


「分割で良いよ、ランク上がります?」


お姉さん「Aは確実、ギルドマスターの承認が得られればSです、胡椒は、あるでしょうか?」


「俺はないなぁ」


ナビ『ありますよ、九百トンほど、トレントがたまに落としますから』


(マジか! いっぱい採取してたんやね)


「ありますね、五百トンくらいでは?」


お姉さん「ぶはっ! 一キロが一万プルですから、五百トンで、五百億!」


 ここは入れるしか無いな、ほいっと!


「そうですね、入れましたよ」


お姉さん「は? えぇぇぇぇぇぇ~!」


 来たよぉぉぉぉぉ~!×2


「お姉さん、ギルドの登録をお願いします」


お姉さん「は、はい」


 お姉さんは、呆然自失になりながらも身体が覚えているのかテキパキ動き三十秒程でギルドカードが出来た二枚、まりあも、もう一人のお姉さんに紙を貰い記入して渡すとカードを、発行してくれた(笑)


 二人共、Gランクスタートだ。


 それから少ししてギルドマスターを、呼びに行った受け付けのお姉さんが、ハゲたおっちゃんを連れてきた。


(この異世界もギルマスはハゲの呪いが!)


まりあ(ぶはっ!)


 隣でまりあがふいた。


(すまんな)


(その通りでしたので思わず、あはは)


ギルマス「私に急用と聞いたのだが、なにがあった?」


お姉さん「はっ! 塩五千トンを五十億プル、胡椒五百トンを五百億プルでお売り下さりました。納品済みです」


ギルマス「は? 何を寝惚けた事を」


お姉さん「私の、アイテムボックス内の鑑定をどうぞ」


ギルマス「ふざけるのもいい加減にしなさい、まったく、鑑定。······んなぁぁぁぁぁぁ~!」


 来たぁぁぁぁぁ~!×2


お姉さん「Sランクの承認お願いします」


ギルマス「金は? 分割にして貰えるのか?」


お姉さん「まだ口頭のみですが、分割の了承いただいてます」


ギルマス「これだけの事をしていただいたのだ! 承認に決まっている! すぐに発行!」


 やったね×2、そだ。


「俺達二人共とかできますか?」


ギルマス「簡単な事です、いや、SSSランクの発行だ、この街どころか、この国レベルの貢献だ! グランドマスター! 宜しいですね!」


 グランドマスターもいたんや!


グランドマスター「はい、もちろん承認です!」


(えぇぇぇぇぇぇ~! もう一人のお姉さんが! 一番のほほんとゆる~い感じやのに!)


まりあ(私も、えぇぇぇぇぇぇ~! ですよ! 世間話してましたよ! 書類も貰いましたよ!)


お姉さん「すぐに御用意させていただきますが、時間がかかります」


「それなら、裏の宿の最上階って泊まれる?」


お姉さん「早急に手配します」


 ギルマスを呼びに行ったお姉さんが、魔道具で連絡をしてくれているようだ。




 色々あったが、逆に、えぇぇぇぇぇぇ~! された俺達はSSSランクに、なりました。


 そして宿も取れたので、まだ早いし、冒険者ギルドへ依頼を見にいくことに。


 商人ギルドを出て、冒険者ギルドに入り依頼の貼り付けた壁へ。


「ダンジョンはあるね、値段は~、一緒やね」


まりあ「この街と森の間くらいですか?」


ナビ『村よりこちら側ですね、素材系と書かれてますね』


「取り敢えず見には行こうかね」


まりあ「はい、色々見てみないと向こうとの違いもわかりませんし」


「受けよう、まずは受け付けして明日かな」


 俺達は木札を取り、受付へ。



「大変だ! スタンピードだ!」

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