参加No.02『シャブシャブ勇者とゆかいな仲間のたのしい冒険』※参加賞

参加No.01『シャブシャブ勇者とゆかいな仲間のたのしい冒険』参加賞


作者 彩月 様


評価:常識人


―主催者メモー


ジャンルなろう文学(いい意味で)。


作家さんの地力は私ではわかりません。文章破綻はジャンル的になく、構成もジャンル的に手堅い。

闇落ちはしていない。絶望の欠片は見えない。


まずセルフボケ突込みはジャブとしてもどうかと思う。あまりに無防備でやられると「なにかのアナグラムか?」と疑わせられ読む力リソースが削がれました。

それと、あえて言わせていただくと「薬物を扱う=闇落ちではない、少なくとも。」です。

同じ意味で「主人公が奇行をする=作者の頭がおかしいわけではない」ですし、実際作者の頭のおかしさも感じられませんでした。


雑な進行は悪くないのですが、例えば「新ジャンルヒロインを得て俺の心と頭はワクワクだぜ!」の部分。ワクワクかなぁ。地の文で書けばそうなる、という力技な展開には愛が感じられず、その点から作者さんは物書きとしての闇落ち経験がないのでは……と疑いました。

他にも語彙に工夫しようとする意気込みはみられるものの(例:センサーの臭い、etc)物語運びにしばしばみられる匂わせが誤魔化しに見られるのも気になりました。


頭がおかしくなるための憎しみなり怒りなりという原罪を抱くには、その前に大きな愛が必要と存じます。

あなたはきっと汚泥を啜り足りない穢れ無き人。そして良い作家。

でも、頭おかしい大賞では一次予選落ちですごめんなさい。


またのお越しをお待ちしております。

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