第2話 入隊

あの時から22年、俺は舩田弘からアーベル・シュミッツとなった。

俺は統一暦1923年、つまり今年部隊に配属になる。

階級は少尉。

前世に比べ、かなり勉強はした。その結果、念願の将校でのスタートだ。

それに、もうすぐ戦争も始まるしな。


俺は第197航空魔導中隊に配属された。

そこから、俺の平和という名の退屈地獄は無くなった。

「シュミッツ、起きろ!戦争が始まりやがった!敵が来る、急げ!」

「本当か?」

”やった!待ちに待った出撃だぜ!”

俺はそんな気持ちでいっぱいだった。

ワクワクしていた俺は上官の話なんか上の空だった。

皆訓練どおりに飛び立つ。その後10分もしないうちに戦闘が始まる。

俺は前世から射撃能力や剣術に優れていた。

「俺の射撃は100発100中だぜ!」

そんなことをいうと、俺は高速で、正確に敵を撃ち抜いた。

「オイオイオイ、あいつ全弾敵に当ててやがるぜ。どんな射撃能力持ってんだよ」

そんな声が部隊から聞こえる。

「当たり前だろバカ!」

と、部隊の奴らに言った。

そんなこんなで、戦闘は終わった。



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