正義感の強い国

ついに到着! 悪を絶対許さない国

 ――青い空と白い雲、紺碧の大海原がどこまでも続く世界。ポツポツと点在する島々に住む人たちは、つつましくも平和な生活を送っていた。


 今でこそ平和な世界だが、かつてこの世には圧倒的な科学技術によって世界を支配していた古代文明が存在していた。彼らはその科学の暴力によって侵略しんりゃく虐殺ぎゃくさつを繰り返し、世界中の人々を震撼させた。

 だが、そんな恐怖の時代も長くは続かなかった。帝国は自らの科学兵器によって身を滅ぼしてしまったのだ。

 古代人は絶滅し、残されたのは古代文明の全ての知識が残された大陸だけだった。


 ――そこは美しくも残酷な女神たちの楽園。


 古代文明のすべてが保管されている『叡智の図書館』があると伝えられている禁断の地。

 女神の偏愛が宿る呪いの絵本、世界を滅ぼしかねない古代兵器の設計図、人型殺戮機械人形キラーマシンの正確な製造方法など、全世界を支配できるほどの知識と技術が残されていると言われている。


 しかし大陸は神出鬼没で発見するのも困難であり、見つけたとしても数時間で姿を消してしまう。時には大海原の上、時には空に浮かび、またある時は海底の中に出現したという記録もある。一度上陸したまま大陸が消えると帰還はほぼ不可能だと言われていた。


 そんな不気味な大陸を人々は、禁断の地『生きている大陸ゼイン・リィーガ』と名付けた。


 幾多の旅人や冒険者が古代文明を持ち帰ることに挑戦したのだが、その結果、一生発見することなく人生を棒に振った者や、発見して上陸したまま二度と帰ってこなかった者が大勢いた。

 いつしか古代文明を目にすることはほぼ不可能だと囁かれるようになった。しかし、そんなある日――。『生きている大陸ゼイン・リィーガ』からの帰還に成功した旅人が現れたのだ。


 ――その旅人の名は「ゼル・ガンダーラ」、一人の老人だった。


 たった一人の老人が『生きている大陸ゼイン・リィーガ』から帰還したというニュースは、瞬く間に世界中を駆け巡り、世紀の大偉業として知れ渡った。


 中にはホラ吹きジジイと罵る声も聞こえてきたが、老人が持ち帰った遺物を見た世界政府が公式に禁断の地からの帰還者であると認めたのだ。


 それは『女神の絵本』と呼ばれる古代文字で書かれた本だった。


「私はこの世界の真実すべてを知った。しかし、まだ何も知らない――」


 老人は謎の言葉を言い残して、再び『生きている大陸ゼイン・リィーガ』に向かい、そして帰ってこなかった――。









 ――ボクは夢を見ていた。


 遠い幼少期の記憶。少年は老人と二人で暮らしていた。

 老人は頭が完全に禿げており、顎からとてもとても長い真っ白な髭が生えている。いつも赤い着流しを着ていて、たれ目でいつも眠そうな目をしている。少年は、よく老人の髭を引っ張っては老人を困らせていた。


じじじ!? おい、引っ張るなミド!」

「じっちゃん。なんでアゴに白い糸つけてんの?」


 ボクは、その光景をただ眺めていた。とても懐かしい光景だった。無邪気だった自分の姿を眺めながら微笑み、そして同時に寂しく、悲しい気持ちになる。少年はヘラヘラ笑っている老人を見ながら、小さく、小さく、口の中でつぶやいた。


「――必ず、迎えに行くよ。じっちゃん」


 すると意識が徐々に薄れていき、視界が真っ白にぼやけて消えて――






 気がつくと、少年はゆっくりとまぶたを開いていた。

 彼の名前はミド・ローグリー。普段は黒髪に見えるのだが、太陽の光が当たると深い緑色に見える珍しい髪の毛をした犬顔系の少年だ。甚平のような緑色の民族衣装を好み、赤い腰布を巻いている。下は膝が露出しない程度にロールアップされて、少しふくらはぎが見えている。靴は黒いカンフーシューズのようなものを履いている。動きやすさと着やすさを重視しているようだ。

 彼の両目にボヤケた視界が広がる。二度寝してしまいそうなほど、うつらうつらしながら、それでも両目を見開いて上半身を上げる。後頭部には微かだが、針が刺すような痛みがあった。

 そしてミドは息を吸って一言、

 

っつぅ、この後頭部の痛みは……ハッ!? そうか……ボクは、死んだのか」


 ミドは切なげに天井を眺めながら、さらに思考を進ませる。


「そして目が覚めると、ボクの目の前には見慣れない天井が広がっていて――」


 ミドは手で口を覆い、目を閉じて思考する。その瞬間、彼の脳内に電流が走る。


「――はっ、まさか!? これが噂に聞く……異世界転生ってヤツか!?」

「んなわけあるか!」


 突然ミドの後頭部に軽く手刀が入り、その衝撃におもわず「はぺ!」と声が洩れる。涙目で顔を見上げると金髪くせ毛で鋭い目つきの少年がミドを睨んでいた。

 彼の名前はキール・エルディラン。猫目の美少年だ。金髪のゆるい天然パーマ、赤いシャツを腕まくりして、黒い靴を履いている。


「いつまで寝ぼけてんだ、さっさと起きろミド。朝食、冷めちまうだろうが」

「あれぇ~、おかしいなぁ。予定なら死んで転生した先は、ジパングと呼ばれる伝説の秘境で、美少女の幼馴染が裸で添い寝してるはずだったのになぁ……」

「あ~ダメだこりゃ。オレは先に降りてっからな」


 金髪くせ毛の少年は呆れて溜息をつく。そして片手をミドに向かって気だるそうに振りながら、扉の向こうにある階段を下りていった。

 それを見届けながらミドは、あくびをして「ん~」と体を伸ばしてベッドからおりる。


 階段の下にある部屋にはテーブルがあり、椅子が三つ用意されていた。テーブルの上に三人分のお皿にウィンナーとベーコンと目玉焼き。食パンと食べやすいサイズに切られたリンゴとバナナ。あとヨーグルトとサラダもある。椅子には金髪の少年と蒼い帽子の少女の二人が座って朝食を摂っていた。


 少女の名前はフィオ・レインズ。茶髪のショートカットで綺麗な蒼い瞳をしているリス顔系の女の子だ。青色のキャスケットという帽子を被っていて、体のラインが分かるほどタイトな蒼いオーバーオールを着ており、下は太ももが露わになっている。短くて黒い靴下と赤いスニーカーを履いていた。

 緑髪の少年ミドが降りてくる気配を感じたフィオが顔を向け、ウィンナーを刺したままのフォークを持ちながらミドに声をかけた。


「あ~やっと起きたっスか? お寝坊さんっスね。ミドくん」

「おはようフィオ」


 ニヤニヤ笑うフィオに、ミドが声をかける。するとフィオもミドに話を振る。


「それにしても、あの国すごかったっスね。でも何でミドくん掴まってたんスか?」

「いや~ホント参っちゃうよね~。いきなり捕まえて『貴様を死刑に処す!』なんだもん」


 すると、横で聞いていたキールが不機嫌そうに話に入ってきた。


「まったくだよ。どうやったらトイレに行っただけで死刑台送りにされるんだよ」

「ボクも一生懸命探したんだよ、トイレ。でも見つからなくって仕方なく……」


 突然ミドが言葉に詰まる。キールがミドの態度を不審に思い、さらに詰め寄る。


「仕方なく……何だよ?」

「その~……誰も見てないと思ったから裏路地でチョロチョロっと」


 ミドが頬を染めながら真実を告白すると、キールが呆れながら、


「……ってことはアレか? 裏路地で立ちションしてたら、捕まって死刑宣告されたってのか?」

「……正解」


 ミドが両手を顔を覆いながら恥ずかしそうにしている。それを聞いたフィオが大笑いして涙目になっている。


「アッヒャッヒャヒャヒャ! 何やってんスか。そんなんで死刑なんて前代未聞っスよ! イ~ヒヒヒヒヒ! あ~、お腹痛い! お腹痛い!」

「笑い事じゃないよ~。いきなりだったからビックリして、おしっこ途中で止まっちゃって、本気で漏らしそうだったんだよ~」


 さらに笑い転げるフィオと、両手で顔を隠してくねくねと身をよじるミドを見ながら、キールが片手をミドに突き出して話を制止した。


「あ~もういい。真面目に聞いたオレがバカだった……」


 キールは小さくため息をついて、ウィンナーを口に入れた。

 ミドがフィオに顔を向けて、


「ところで次に行く国は、あとどれくらいで着くの?」

「もうすぐ着くっスよ」


 フィオがヨーグルトを食べながら答える。するとミドが驚いて、


「えっ、もう!? そんな近くに国なんてあったっけ?」

「覚えてないかもっスけど、ミドくんったら前の国で気絶してから、丸二日は眠りっぱなしだったんスよ。全然起きないから、打ちどころ悪くて植物状態にでもなったんじゃないかって心配だったっスよ」

「なるほど、いや~心配かけちゃったみたいでゴメンね~。でも、もし寝たきり状態になっちゃったら、フィオにあ~んしてご飯食べさせてもらったり、尿瓶で下の世話もしてもらえたんだろうな~」

「もう~! そうやっていつもふざけてごまかしてるから、あんなヘッポコ投石に当たっちゃうんスよ。天罰が下ったっス! 少しは反省するっス!」


 フィオが流し目でミドを睨み、ミドが困り顔で「こりゃ参ったね~」と笑った。


 フィオとキールの話を聞くと、どうやら投石機によって投げ飛ばされた、こぶし大ほどの石がミドの後頭部に直撃したらしい。人の力ではなく、機械カラクリの力が使用されていた為、より飛距離が出たのだろう。

 ミドは腕力による飛来物しかないとたかをくくっていた為、完全に油断していたようだ。

 ミドの後頭部の怪我は、たんこぶどころではなく大量出血していたそうだ。応急処置はキールがしてくれたらしい。最初の一日は、頭だけ包帯でグルグル巻きになっていたが、二日目には傷が癒えて、カサブタが少し残っている程度まで回復していた。


 キールが、ミドの異常な自己治癒力に対して言う。


「まったく……毎度のことだが、ミドの回復力には驚かされるよ」

「そうだね~、“女神の呪い”さまさまだね~」

「呪いに感謝するヤツはミドくらいだろうな」


 キールが呆れながら言うと、皿に残った最後のミニトマトを口に放り込んだ。そして席を立って、木製のコップにお茶を入れに行く。

 席に戻ったキールは朝食後のお茶を軽くすすると、フィオに質問した。


「んで、その次の国の評判ってのはどうなんだ?」


 キールの問いにフィオが「よくぞ聞いてくれたっス」と言わんばかりに胸を張る。


「その評判なんスけどね……」






「我が国へ、ようこそ旅人さん!」


 感じのイイ青年の声が響く。

 彼は国の正門前にある小屋のような事務所で、旅人たちの入国申請をしている監視員さんだ。テキパキとした動きで手際よく業務をこなしている姿を見ていたフィオが言った。


「お兄さん! この国でオススメのご飯が食べられるお店を教えてほしいっス!」


 フィオは元気いっぱいに彼に話しかけた。監視員は気さくに話しかけたフィオに親切な態度で教えてくれた。

 すると、フィオの隣にいたミドが、


「いやぁ、楽しみだねぇ~」

「ミドくんも一緒にいくっスよ。この国の新鮮な海鮮料理は絶品らしいっス!」

「フィオは元気だねぇ~。……あれ? そういえばキールは、どこ行ったの?」

「キールなら、さっきの監視員さんと密談してるっスよ」


 ミドが事務所の奥を覗くと、キールが先ほどの監視員と向き合って何かを聞いている。


「なるほど。そこにいけば、この国の歴史や文化について聞けるんだな。他に図書館とかで調べることも可能か?」

「ええ、できますよ。ぜひとも我が国の歴史と文化を堪能していってください」

「ああ、そうするよ。ありがとう……ん? なんだミド、いたのか?」


 キールがミドに気づいて声をかける。ミドが何を聞いていたのか聞く。すると、キールは情報収集だと言っていた。さらにキールは監視員に問いかける。


「最後に聞きたいんだが、この国で治安の悪い区域とかあれば教えてほしい。知らずに近づいて襲われるなんて間抜けになりたくないからな」

「ご安心ください! この国に悪さをする者などいません。いたとしてもすぐに排除されますよ。なぜなら――」


 監視員は胸を張り、大きく息を吸って言った。


「我が国は『正義感の強い国』ですから!」


 監視員は自信たっぷりに答えると、キールは少し怪訝な表情をして応えた。


「……そうか、わかった。ありがとう」


 監視員の人が部屋の隅のボタンを押すと国内に大きなベルが鳴り、旅人の入国の合図が響き渡る。


「それでは開門します! 三日間、ごゆっくりお過ごしください!」


 三人の旅人は開かれた巨大な門をくぐって“正義感の強い国”に入国したのだった。






 ――ゴーン……ゴーン……。


 国中に旅人が訪れた鐘の音が響き渡った。それは一定間隔で鳴り、国の中ならどこにいても聞こえるほど大きな音だった。


「あ……!? 『風が吹く音』がする。旅人さんが、来たんだ……」


 少女は窓の外に響き渡っている音を聞いて、静かにつぶやいた。

 少女は白い肌に真っ白な髪の毛、そして真っ赤な瞳をした少女で、とても華奢な体型をしていた。そして出掛けるために焦げ茶色のローブを羽織る。


「バウ!」


 すると、少女にとある犬が尻尾を振り振りして擦り寄ってきた。クリーム色の体毛をした大きな体格の犬だ。


「おはよう、マロ」

「クゥ~ン」


 犬は少女に頭や体を撫でられると、嬉しそうに鳴き声をあげた。


「そういえば、今日はマロのお誕生日だったね。丁度お給料が入るから、夕食はマロの大好物にしようね」


 少女がそう言うと、マロと呼ばれた犬は尻尾を更に激しく振って喜びを表現する。少女はマロの頭を優しくなでて、立ち上がった。


「それじゃあ、そろそろ行かなくっちゃ。マロ、大人しく待っててね。さて、お仕事、お仕事!」


 そして少女は部屋のドアを開け、外に出ていった。


 少女の朝は早い。

 太陽が上る前、霧の深い早朝だ。薄暗い道を少女が一人で歩く。彼女の仕事は掃除婦である。その行き先は公園のトイレ掃除から宿屋の部屋の清掃、レストランの窓拭き掃除。ペットの小屋の清掃まで様々だ。

 彼女は掃除の最中は必ずいつものローブを頭まで被る、誰にも自分の正体を知られないためだ。

 このローブは魔法がかけられており、このローブを身に纏っていれば誰も少女の正体に気づけない。いや、存在には気づいているが自分たちと同じ人間だと思い込んでいるのだ。かけられている魔法は『認識阻害』というもの。つまり声や形は認知できるのだが、ハッキリと見た目を認識することができなくなる。目の前に立っているのに顔が、ぼやけて見えるようなものなのだ。着用には頭を含めて全身を隠さなければ意味がない。一部でも露出していると効果がなくなってしまうのだ。全身を隠していれば、周りの人と同じように接してもらえる。なぜ少女は、このようなローブを着なければならないのか。少女は誰にも語らなかった。

 強い風が吹く中、少女は仕事場まで走っていた。少女は走りながら、つぶやいた。


「今日は風が強いなぁ。旅人さんが来たからかな?」


 この世界には旅人を風にたとえる文化がある。旅人は神出鬼没で流浪の存在である。風の向くまま気の向くまま、流されるように世界中を旅している。そのようなところから、旅人の来訪を知らせる鐘の音を『風が吹く音』と呼んでいる。


 少女がそんなことを考えて走っていると、目の前に宿屋が見えてきた。その入り口で宿屋の店主がホウキで店先を掃き掃除している。少女が宿屋の前で立ち止まって宿屋の店主に声をかけた。


「おはようございます!」

「お、来たね。今日もよろしく頼むよ」


 宿屋の店主はローブを被った誰かに清掃業務を依頼した。その存在は記憶にはあるのだが、その人物がどこの誰なのかは知らない。いつも来てくれているのは知っているのだが……。


「はて……そういえば、彼の顔を見たことがないな。ん? 彼……か? いや彼女? 私も最近、物忘れがひどくて困ったもんだ。まぁ、どっちでもいいか。働き者のいい人なんだろうな」


 宿屋の店主は、そう言うと再び宿屋の前をホウキで掃き出した。

 少女は宿屋の中に入るとテキパキと動き出す。箒で埃を掃いて、モップで床を拭いて、窓も拭いて、ベッドをきれいに整える。洗濯物をカゴに集めて、備品が無くなっていたら補充する。その動きは手際よく、人間の動きとは思えないほど素早い。少女は、全ての作業をテキパキ終わらせると次に移動する。


「おつかれ様です! ありがとうございました!」

「おつかれ、またよろしく頼むよ」


 少女が元気に挨拶をして走っていった。その後ろ姿を見て、宿屋の店主はにっこり微笑みながら宿屋の中に戻っていった。

 少女は走りながら次の清掃場所に向かいながら、


「よし、今日も時間通り。次は、レストランの――」


 その時、少女は人にぶつかってしまい転んでしまった。


「あ!? っつぅ……」

「大丈夫ですか!?」


 転んだ少女に、ぶつかられた男が優しく声をかけた。


「すみません。私が前を見てなかったから……」

「いいですよ。ケガはありませんか?」

「いえ、大丈夫です」


 男は少女に手を差しだす。少女はその手を借りて立ち上がった。

 その時、強い風が吹いた。


「――あ!!」


 少女が頭にかぶっているのローブが風に吹かれ、少女の顔が露わになる。


「ひゃあ~、今日は風が強いですね。さっき『風が吹く音』が国中に響いてたから、そのせいですかね。あはは………………!?」


 少女は慌ててローブを頭に被るが、もう遅かった。一度でも認識阻害が切れてしまった相手には意味がないのだ。男は少女の顔を目視すると、見る見るうちに表情を歪ませた。そして男は少女に低い声で問いかけた。


「おい、お前もしかして……」

「あ、あの……ちが――」

「この野郎……オレを騙したな!! この吸血鬼が!!!」


 男が豹変して周囲に怒声が響き渡った――

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