行き倒れの女を発見


 あれ?ここから北東1キロのところに、人の反応が……地形写真をズームアップすると……女性のようですが、岩の陰に座り込んでいますね……


 なぜ、このような所に?私と同じで追放されたの?


 ……地形写真に写っている女性のステータスはここから見えるか?……

 ≪検索者は聖女でもあられるので可能です、地形写真に写る女性を認識して『ステータス表示』と念じてください≫


 ……『ステータス表示』……


 ※※※※※

 名前 クロエ

 年齢 17歳

 性別 女

 称号 元カペー王国王妃付き女官、元アレグロ王国ノールズ準男爵家長女


 魔法 『植物図鑑』

 

 健康状態 衰弱

 ※※※※※


 まずいですね……


 ……クロエさんは、ここまで歩けるか?また助けるとして危険はないか?……

 ≪可能、トレッキングポールがあればベスト、危険は無い≫


 トレッキングポールね……あのスキーのストックみたいなものですよね……

 お手頃な2本セットのT型のものが、●マゾンさんで2,280円でありました……


 仕方ない、見捨てるのは気が悪いですからね。


 ……このテントは無人にして大丈夫か?……

 ≪クロエ以外に周囲には人がいない、大丈夫≫


 服を着て、その上に100均の簡易保温・防水ポンチョを着て北東へ1キロ、雨の中ですので、30分もかかりました。

 上から見たままの姿でクロエさんを見つけました。

 かなり薄汚れた、私が着せられていたような、衣服を着ておられます。


「大丈夫ですか?」

「だれ……」


「この森に追放されたエマというものです、貴女を見つけたのでほっとくわけにもいかず、こうして見に来たのです」

「そうですか……私はクロエ……寒いです……それに、今日は何も食べていないので……」

「とにかく、これを飲んで、」

 100均コンビニで『低脂肪牛乳』 1000mlを暖めて、使い捨ての紙コップに入れて渡しました。


「助けていただけるのですか……」

「私の野営地が1キロ先にあります、トレッキングポールを貸しますので、なんとかそこまで歩いてくれませんか?」

「いいのでしょうか?」

「このまま、ここにいては死にますよ!」

「今1つ自信がありませんが、なんとか努力します」


 ホットミルクを飲んで少しばかり元気が出たようです。

 トレッキングポールを何とか使い、ゆっくりと私の横を歩き始めたクロエさん。


 なんとかテントのところまで……1時間ほどかかりました。


「とにかくテントに入ってください、まずは食事を、その間にお風呂を用意します」

「ありがとうございます」


 100均コンビニの『パスタスープ●ほうれん草クリーム』にお湯をいれ、使い捨てのスプーンを添えて、

「これを食べていてください」


 お風呂を何とかしなくては……


 テントの外に出ると、どうやら雨が上がったようです。


 バスルームとして、●ーク●ンさんの『BASICドームテント』、4,900円

 このテントの中に折りたたみ式 バスタブ、100×60×50センチで3,400円をいれます。

 グランドシートは敷かずに、『木製ジョイントマット』を敷き詰めます。


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