第2話 黄鱗きいろ
先生の馬鹿。馬鹿アホ間抜け。この粗忽者。うっかり八兵衛。
雇い主をスラスラと脳内で罵倒しながら、私は神妙な顔をしていました。
かくかくしかじかで殺人事件が起こった古びたペンション。
その一室で、雇い主である探偵「六梨モキョ」が変死していたのです。
「一体どういうことだ……」
「もしかして、連続殺人ってことっすか!?」
「こんなことなら早く警察を呼んでおけば……」
「この中に人を二人も殺した殺人犯がいるの!?」
すみませんうちの先生が……!
倒れている先生の手元にはそこら中からかき集めてきたらしいホウ酸団子がありました。
先生はきっと、このペンション中にしかけられた殺鼠剤を迂闊にも食べてみただけなのです……!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます