第10話 考えるについて
「人間は考える葦である」
当然有名なパスカルの言葉である。
しかし、この「考える」という事が同時にいくつかの問題も孕んでいるのであろう。
どっちが、正しいか、悪いか。どっちが、素晴しいか、卑近か。どっちが優れているか、劣ってるか・・・。
色々な物差しを持ち、悩まねばらなぬのも人間特有の病気みたいなものである。
堀江貴文氏は「インターネットが普及してから、知識や知恵といったものが民主化した。」
と、発言しているようだが、「知識」は理解できるが「知恵」は多少まだ自力で生み出せるので、開拓できる部分は有ると思う。
かつて、ネットどころかテレビが普及した際に、評論家の故・大宅壮一氏は
「一億総白痴化」という過激な文句を世間に垂れた。
彼の根拠は「日本人が能動的に考えることが少なくなる」ということらしい。
ここ数十年で、高校進学率や大学進学率は、著しく向上している筈である・・・。
堀江氏も大宅氏は両者とも東大中退が最終学歴であるらしいが・・・。
果たして日本人は、賢くなっているのか?それとも愚かしくなってるのか?
これもどっちが真理か?
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