【詩】幻の汽車


プラットホームに少女が佇む

長身の男性がスマホに夢中で

少女にぶつかった

星屑のアクセサリーを落とした事に気付かずに列車に乗る少女

すれ違いに少年が列車から降り

そのアクセサリーを拾った

扉は閉まり

列車は目的地へと走る

少年はアクセサリーをポケットにしまい

次の列車を椅子に座って待つ


こくり、こくり、と


少年が眠りに付く頃

幻の汽車が駅のホームに入ってきた



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