18. 魔性の女(6)

・・・いつも昼前に来るはずの電話がなかった。

電話をすると、紗耶香は気のない返事をした。

ともかくランチをすることにしたが、ランチプレートには手も着けず、紗耶香は思い詰めたようにずっとうつむいていた。

ラブホテルに誘うと、ついては来たが、

「行かないといけません?」

と、エントランスで足を止めた。

「ともかく中で話し合おう」

そういって、腕を引いてエレベータに乗った。


服も脱がずに、ベッドの横のソファーに座って肩を抱くと、

「好きです」

と耳元でささやいた。

「ああ、・・・俺も」

そういって、うなじにキスをした。

「わたしのどこが好きです?」

紗耶香は真顔でたずねた。

「ああ、ぜんぶ。・・・からだも、性格も」

「うれしい。でも・・・」

紗耶香は、その先をいおうとはしなかった。

ブラウスの胸のボタンを外して、背中に手を回してフックを外し、ブラを押し下げると、見慣れたふたつの乳房が現れた。

尖端の小さなつぼみを唇でついばむと、紗耶香はあえいだ。


何度も喜悦の声をあげさせ、精力を使い果たしてベッドに横たわり、煙草に火を点けると、

「わたしは、これからあなたの何になればいいの?」

胸に頭をあずけたまま、紗耶香はたずねた。

「・・・・・」

「どうして答えてくれないの?」

見つめる紗耶香の目はみるみる潤い涙が頬を伝わった。

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