第31話 R6.12/20『営業の神様』と僕の思い上がり
『営業の神様』を聴いた。『営業の魔法』の続編
的立ち位置だった。
七章だったか。コンプトン工業の小笠原(!)と小林(!)からの紹介で、前作の初契約を取っていた幼稚園の園長との、また初契約の場面だった。
通勤中にaudibleで聴きながら、声が震え出して、泣いてしまった。
理由は分からなかった。主人公のハヤタが報われた瞬間だったからか、感謝か、恥ずかしさか、自責か、何か理由は分からなかった。
理由が分からないことに、無理に理由を付けるのは嫌だ。しかし、一つ分かりきったことがある。
俺は最近、間違いなく、技術が心を超えてしまっていた。もちろん、悪い意味でだ。先義後利が、まるで出来ちゃいない。何かのせいにしたいわけじゃないけれど、新人に技術を教えることが多かったこともあるかもしれない。
『こうだ!』『これが技術だ!』『これが俺のスキルだ!』
「俺を観ろ」
「俺のスキルを観ろ」
『見せつけてやる』
……そんな思いが無かったとは、言えない。
お客さんへの感謝が薄くなっていなかったと、言えない。
今の俺がハヤタだったら、正直に言えたか。言えなかった。心が、追いついていない。
心は、技術を越えてなければ意味が無い。意味は無いのだ。
昨日書いたことなのにね。
やっぱりまだ俺は、営業力にというか、技術に縋っている。俺がいつも書いていることじゃないか。
心が先だ。良い心が、魅力的な表情を作る。良い心が、素敵な聞き心地の声のトーンを作る。良い心が、情熱を込めた商談を作る。良い心が、成約を作る。
神谷さんと小笠原クンは、魅力的な表情と、惹き込まれる笑顔をしていたじゃないか。そして、それが一番大事だと、社員に教えていたのではなかったか。
震える声で『ありがとう、愛してる』とだけ繰り返した。いよいよ声はうわずり、俺は泣いてしまっていた。
昨日書いた『ドSの宇宙さん』からの、唱える宇宙へのオーダーも変えなければならない。おこがましい。朝令暮改でいこう。
『ありがとう。愛してる。俺は出来た。
3ヶ月後、良い所長になった。
営業力は更に磨かれ、心は技術を大きく越えた。
コミュニケーションもちゃんと取れて、
朝礼のレベルも上がって、事務も出来るようになった。
社員を成功へと、導けるようになった。
肉体改造にも成功して、顔も体もカッコよくなった。
理想の所長になった』
神谷さんが出てくるファンサ(?)もあったが、一旦停止した。もう胸はいっぱいだったから。受け止められないのに今聴くのは、もったいない。
9つの質問は後でメモして、紙に書こう。これは、やるべきことだ。上長は、これを自分が大事と思うところは深く意識していそうだ。
人間力というのは孔子の論語で説明する七つの徳を積むこととも言える、てのは良いと思ったので、それもここに書く。
仁:道徳の基本。人間愛、人に対する優しさと温もりの心
義:利欲に囚われず、すべきことをする心。人としての正しい道
礼:上下関係の重要性。礼儀。元を正す心。
智:物事の根本を感じる心。洞察力。
信:嘘をつかない心。信頼への道。
勇:勇気であり、それをやり抜く精神力。
寛:自分には厳しくとも、人には寛大である心。包容力。
営業に対する9つの質問
(1)あなたは何を売っているのか?
(2)お客様は何を買っているのか?
(3)あなたが売っているものとお客様が買っているものは同じか?
(4)あなたは何屋さんか?
(5)あなたのお客様は誰か?
(6)お客様にとって本当に価値のあるものは何か?
(7)お客様は何にお金を払って頂いてるか?
(8)お客様から見てあなたは誰か?
(9)なぜあなたは営業という生き方を選んだのか?
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