『海鷹の翼』取材の記録
葛西 秋
都内の博物館・資料館
バブル期の遺産、公立資料館はお得に歴史を学べるエンターテイメント!
明治大学博物館でアイアン・メイデンとご対面
先日、明治大学に行ってきまして。
付設の博物館を見てきましたのでそのレポートをこちらに公開させていただきます。
(写真付き近況ノートのリンクです:https://kakuyomu.jp/users/gonnozui0123/news/16816927862774835149)
明治大学はお茶の水から江戸城方面、南へ延びる坂を上って数分のところにございます。私は理系なので、明治大学につきましては東京で人気も歴史もある私立の文系大学の一つであるという一般的な知識に留まっております。
そんな、これまで足を向けることのなかった分野の大学に行ってみようという気になったのもこの春の転職の影響かと思い、この年になって自分の世界が広がる心持ちというのもなかなか得難い物で、ありがたいことでございます。
さて、この明治大学、明治14年(1881年)に設立された明治法律学校をその前身としておりますので現在も法学部に定評がある、とは、この辺りまでは社会人的な常識の範疇かと存じます。
そんな歴史ある法学部を要する明治大学の博物館、さて、どれほど珍しいものがあったかといいますと、結論から言いまして、たくさんあったよ!
展示の構成は刑事部門・商品部門・考古学部門からなるのですが、刑事部門がたいへんでした。ここでは国内外の刑罰の歴史を紹介しているのですが、いやあ、おっちゃん、《鉄の処女》アイアン・メイデンを見たのは初めてだあ!
あと本場フランスのギロチン。あと江戸時代のさらし首を固定する台とか(刺して固定するんだ……)。あと絞首台とか、人間を吊り下げる道具とか。石抱き刑罰用のワンセットとか。
えらいやっちゃ、えらいやっちゃ。
幕末明治の高札の展示解説もあって、これはとても勉強になりました( ゚ω゚)φメモメモ 他にもエカテリーナ二世時代の拷問マニュアルとかもあって、見るだけで痛かったです。
考古学部門では、新しく博物館の所蔵となった歴史的遺物のお披露目があり、きらきらの古代の冠に目を奪われつつ、青銅器展示の充実に鼻血が出そうでした。そうですね、考古学分野でも明治大学は日本有数の研究成果を出している私立大学です。
そんな研究者の皆様が集めた所蔵品ですから、美術的価値はともかく、学術的価値が途方もない。もうこれ、特別展示とか期間限定展示とかの情報を細かくチェックして所蔵品全部見せろ!の精神で通い詰めなくてはならんですな。
確かに国立博物館にも十分な所蔵はあるのですが、……明治大学博物館、入館料が無料なんです。ちょこっと仕事帰り、お出かけ帰りに寄ってみるのには十分な内容の濃さが明治大学博物館にはありました。
あ、お茶の水のニコライ堂は明治大学のおとなり、すぐです。
本当はお茶の水からニコライ堂を眺めつつカフェに寄り、神保町の三省堂に向かう予定だったのですが、思いもよらない寄り道をしてしまったのです。
本当の目的地である神保町三省堂は、5月中旬から改装工事になるということで売り場にちょっと雑然とした雰囲気がありました。新宿も紀伊国屋本店が今、絶賛改装工事中で、どうやら同年代に建てられたビルが一斉に改装の時期に入ったようです。
そんな時代のあれやこれやに思いをはせつつ、東京の大学付設博物館の魅力に目覚めてしまいましたので、これからもちょくちょくご報告を挟むことになるかな、と思います。
*明治大学博物館 https://www.meiji.ac.jp/museum/
ああ!そうそう、瓦についての展示解説もあったんだ!(´Д`;)
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