友人のボケに突っ込もうとしているとその前に「異世界転生用殺人トラック「」に突っ込まれ、死んでしまった

FP(フライング・ピーナッツ)

異世界ツッコミ!(前編)



「?!」



ありのまま今起こったことを話すぜ。


俺はトラックに轢かれ死んだと思ったら異世界転生されていた。


な…何を言っていっているのかわからねーと

思うが俺も何が起こったのかわからない…


頭がどうにかなりそうだった。


幻覚や死後の世界でもない、胸に手を当てると心臓は動いている。


生きているみたい、いや…しっかり生きている。


所でどうしてここが異世界ってわかるんだって?そんなの神様の手違いでお詫びにこの異世界に転生すると直接謝られて言われたのに他ならない。



  〜異世界転生される前の天界にて〜



「ごめんごめん!本当は君を死なすつもりはなかったんじゃ!君の寿命は本当はまだまだあるはずなんじゃ!私の手違いですまん!」


目の前には申し訳無さそうに頭をペコペコしている神様らしき人がいる。


辺り一面真っ白な曇で包まれ、俺はここが現実世界じゃないと直ぐにわかった。


あー、俺死んだんだ、トラックに轢かれてよぉ、18歳と言う短い人生だったぜッ!


ていうか神様らしき人、何が手違いだ!ポンコツめ!そんなのシンプル人殺しだろ、死神なのかおめぇはよぉぉ!さっさと警察署に自首しにいけ!今ならまだ罪は軽くなる。


そんなことを考えながら目の前の神様らしき人に聞く。


「ところで君は神様?名前は?」


「うん、わしは神様じゃが、名前は・・・ってどうしてそんなこときくんじゃ?」


「いやいや、ちょっと興味本位だ!別に何か裏があるわけじゃねぇよ!」


よし、名前聞いたら即通報だ…!というのは嘘でただラノベではよく『神様』と一言だけで表している、本当のとこ名前はなんだろうと本当にただの興味本位だ。


「名前はないんじゃ…お主が付けてくれぬか?」


はぁ〜、はて、どうしたものか。


まぁ神様って実際ただの本州四国連絡橋ならぬ現実異世界連絡橋みたいな役割をした最序盤に出てくるモブ中のモブキャラだからなー、そこら辺の村人ABCとかと大差変わらん。


「まぁ死神でいんじゃない?」


まぁ俺このポんコツに殺されたようなもんだしな、名前の第二候補はポンコツ神でもいいな。


「な?どうしてじゃ?!わしはコ○ンなどではないぞ!」


「まぁ何でもいいか…」

「ところで何で俺はこれからどうなる?」


「そうじゃ、忘れていた!お主にはこれから異世界に行って生活してもらうのじゃ!それも一日だけ!」


あー、はいはい、異世界転生ね、いずれ異世界転生者が異世界の人口上回るだろ。ていうかまだトラックに轢かれた時の痛みが胸に残る、あの瞬間を思いだすだけで気分が悪くなる。ラノベで死んで異世界転生された人達は死ぬ瞬間なんて忘れたかのようにヘラヘラ笑っていてすげーな、まじでメンタル強すぎな!


「異世界に行くのはわかったけど一日というのは?」


「そ、それは、まぁ体験じゃ!異世界は一つだけじゃないしのー!色んな異世界を体験して1番気に入った所で生きることができるんじゃ!」


「はぁ〜、うん、とりあえずわかったことにするわ」



ここで少し主人公が作者に関与しますご注意ください。



おいこの小説書いている作者、お前短編書きたいからって一日限りにすんなよ!いろんな世界で体験できると書いていながら人気無いと一つの世界で打ち切って、人気が出ると他の世界も書こうとする。俺一応主人公だぞ!名前は付けてもらってないけどよー!しっかり登場人物として『生きたい』んだよ!


「・・・・・・」


まぁそれもこれもお前が決めることだけど、とりあえず物語の続きを進めてくれ!


「わかった…」



           作者への関与終了



「お主には特別に3つの特別なスキルをあげよう!」


きたきた、異世界転生あるある、チートスキルを転生前にくれるやツゥー!全く神様にそんな力があるなら現実世界に生き返らせる力くらいあるだろ…


ていうかそのスキルを使って異世界を征服するかもしれないこの小僧とか考えねーのかな?


まぁここはその3つのスキルがなんなのかのほうが気になる。


「これらじゃ!」



・鑑定スキル

(生物や物質を見るだけでそれがどれくらい強いのか、何に使う物質なのかわかる)



・コピースキル(永久保存可)

(人や魔物の能力を瞬時にコピーし習得することができる)



・無スキル

(無を生み出す能力、誰かの記憶を無にするなどとても怖い能力)



「どうじゃ?超強いスキルじゃろ!ついでに魔力もレベル99にしといたぞ!」


はぁ、はてどこからツッコメばいいのやら。


まず鑑定スキルだが、こんなのラノベ作者が相手の情報などを読者に教えるために使う筆者用スキルじゃねぇか。


続いてコピースキル、こんなの実質ドラゴンボ○ルで願いを「願いを無限個増やしてくれー」とかと同じようなもんだぞ!


そして無スキル、これはもう異世界召喚のとき無スキルと鑑定され国から追い出された主人公が実は『無』を生み出すスキルだった!という主人公最強だった!の追放物の話だろこんなの!


最後に、魔力レベル99とは何だよ魔力レベル99って!MAXは100なのか?テストで10点取って親に怒られて実は10点満点のテストだったみたいに逆もあるぞ!MAX1万で99だったら雑魚オブ雑魚だろ!多分…


ていうか数字で言っても分かんねーよ!レベル99はどれくらい強いのかを何かで例えろよ!例えばその魔力全部で地球破壊できるとかよー!


「まぁありがとう、ありがたく貰うよ…」


一応しっかり謝ってくれているし、死んでしまったもんは仕方がないとは言えないけど、もう元の世界の皆に会えないしな…。他のラノベの異世界主人公は本当に前世に思い入れがないのだろうか…


まぁ考えても生き返るわけじゃない、前に進むしかない。


「んじゃ行ってきます!」


神様は笑顔で見送ってくれた。なんだかおじいちゃんが目の前にいる気分だった。




というのが天界で神様であったことだ。


んで今俺は今どこにいるのかというとどこかの街のど真ん中の広場にある噴水のそばのベンチに腰を掛けている。


空を見ると満天の星空が広がっている。多分一日異世界体験だからな、朝の0時からスタートだろう。とりあえずどっか今でも空いている店でも探してこの世界を楽しむか。


俺はしばらく酒屋などを探した。


普通まだ18歳の高校3年生が深夜に出歩いていると警察に補導くらうけどな、異世界のルールはわからねぇ、周りの建物はまだ中世のヨーロッパみたいな感じだ、現実世界の中世ヨーロッパにそんなルールはあるか分かんねぇ、まぁだぶんねぇだろ。


あってもこの小説の作者がこの異世界にはそんなルールないというご都合主義で進めれるだろうし…


「この女、いい値段するぜぇ!明日にでも売ろう!」


裏路地らしきとこからコソコソ声が聞こえた。(主人公には何を言っているのかわからない)


俺はなんだろうと思い近づいていくのであった。







次回  最終回





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