第4話

なんで俺はあれをガチャに入れてしまったんだ!?

バカなのか俺は!


クッソ…だがこれでまだ2回分十一連ガチャは残っている、この魔石を売って莫大な金に…


ーーー


「七千円になります」

「はい…」


できませんでした!

ガチャの魅力には逆らえなかったよ…


クッソ!なんなんだこれは!呪いか!?

…いや、違うか


まぁお陰でガチャの十一連回数が増えたよ…

やっぱりBランクダンジョン行くしかねぇかぁ…


でもまぁガチャから出た妖刀があるから大丈夫だろ


…あの〜妖刀 銀さん?なんであなた妖刀なのに瓶詰めの液体なんですか?


完全にただの水銀じゃん…

どこが妖刀なんだよ…


まぁしょうがないし妖刀 紅燐の方を使うかぁ

…いや鞘がねぇ!?


不親切の極みかお前!?


ーーー

妖刀 紅燐

数多の血を吸った妖刀、不壊であり

余りの切れ味に鞘には収まらなかったという

ーーー


何だ、元々無かったのね

…ってなるかぁ!?


邪魔くせぇよ!

くっそ、ならこの刃喰って刀を…これ鞘じゃん!?


同じSSRだしこれなら行けるんじゃない!?

よし!紅燐を刃喰に収めて…


ガリガリガリガリガリ!!!!!!


うるせぇ!

いや鞘に収めた刀から鳴る音ではねぇよ!?


ガリガリガリガリガリ!!!!!!!


どうした刃喰!?

何かあるのか…?


ーーー

刃喰

妖刀を収める為に作られた鞘

しかしこの鞘は収めた妖刀を食らい付くしたと言う

ーーー


ガリガリガリガリガリ!!!!


これ紅燐を喰おうとしてる音かよ!?

えっ…でもなんで紅燐喰われて無いんだ?


ガリガリガリガリガリ!!!!


あっ、不壊

これ本当に壊れないのか!


ガリガリガリガリガリ!!!!


じゃあこれ刃喰に収めてる限り鳴り続けるの…?

うるせぇ…


でも鞘なしはマズいしなぁ…

…ん?


あれ?音が…しない?

あっ、喰われたか…?


とりあえず…紅燐を抜いて…


ジャギィィィィィン!!!


うるせぇ!

って刀身白っ!?もうこれ別物だろ…


ーーー

妖刀 刃燐

血は刀身を鈍らせていただけだった

血も、恨みも、呪いも、総ての負が無くなった

紅燐の真の姿 UR相当の逸品

ーーー


本当に別物じゃねぇか!

レアリティも上がってるし!


えっ…じゃあ刃喰も…?


ーーー

紅喰

喰えない物に出会い呪いを、恨みを、血を喰い自分の役目を知った、刃喰の真の姿 

UR相当の逸品

ーーー


こっちも変わってるぅ…

えぇ…偶然のシナジー、もしかして豪運の隠し効果で本当に運良くなってたりする?


これならBランクダンジョン行けるな

…そういや結局妖刀 銀は何だったんだ?


…まぁいいか!



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