第7話 曇った刀
何十年も倉庫の奥で
仕舞われていた刀
鞘から抜くと曇っていた
錆びてはいない
しかし刃紋は見えない
大層な刀工の名があるが
大仰過ぎて偽物だろうと
皆に言われる刀
これから曇りが晴れる日が来るか
世に我在りと叫ぶ日が来るか
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