第2話 青い雲

「来てくれたの?」

夕焼け空が夜空に囁きかけると

青い雲がつかの間姿を見せてくれる

「でもね、少しだけゆっくりがいいの……一緒にいたいから」

夕焼け空は少しだけしかめっ面

「ごめんね……すこしでも早く

君に逢いたくてさ」

夜空は少しだけ嬉しそう

「大丈夫だよ……僕がいるじゃないか もう少し時間はあるさ

もっと、寄り添えよ」

あっけらかんとキューピートか!

夕焼け空はオレンジ色からより一層濃い朱色に空を染めながら夜空に抱かれていく。

空気が変わる

交わる空はもうすっかりひとつになっていた。

青い雲は遙か彼方の空に流れていってしまった


待っていて

君たちの想いは僕に任せて!


変わらない営みがいいんだ


いつまでも。

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