仮初の安寧はやがて消えゆく――ドラゴン・ウォーズ

永礼 経

設定資料集(地図・概念・用語など)



・「この世界」の略図(位置関係図)

https://kakuyomu.jp/users/kyonagare/news/16817139554485115216



四聖竜しせいりゅう――世界の始まりの混沌の中から、割と近しい性質を持つ素粒子同士が集約し、大きく4つの素粒子に分かれてやがて結集し、その顕現が生まれたとされる。それは、大空を舞う竜をかたどり人類の前に現れることが多いが、変幻自在の存在であり、不老不死ともいわれている。それは、時には竜の形に、時には人型に、あるいは、形すらないものに常に形を変えることができる。その戦闘力は強大であり、1柱ひとはしら(四聖竜を数える単位)で世界すべてを焼き尽くし生命のすべてを滅ぼす力を持つ。四聖竜同士は戦うことはない。互いに互いを滅ぼし同士討ちになるからである。


・ドラゴンズ・プレッジ(聖竜との契約)――人類の特定の国と四聖竜との間に交わされた約定。契約を持つ国を『保有国プレッジャー』、持たない国を『非保有国ノンプレッジャー』と呼ぶ。『保有国』は自国の繁栄に全力を注ぎ、四聖竜はその国の土地を任意すきに選び焼き尽くし。四聖竜はを食べない。彼らの空腹を満たすのは、破壊の後放出されるその「土地(およびそこに存在していたあらゆるもの、生物も含む)」からの素粒子とされる。人類はこの四聖竜の襲来を、畏怖の念を込めてこう呼んだ、「聖竜の晩餐」と。


・ドラゴニック・デタランス・セオリー(D.D.T.=竜抑止力理論)――複数の国家がドラゴンズ・プレッジを締結した世界情勢下では、『保有国』同士が戦争になった場合、互いの戦争は互いを滅ぼす結果となりえるため、戦争自体を控える傾向に意識が働く、結果として、戦争が抑制されるという理論。エルフ族の思想家、リチャード・マグリノフが提唱した。



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