向かい合ったテーブルの上

あなたが軽く手を置いた


人差し指を立てて

「その1が、ね…」

ちょっぴり難しい話を説明してる


「で、2番目が、ね…」

えっと

なんの話だっけ?




聞いてるふりでうなづいて

私はずっと気もそぞろ


その指が

さっきまで私をついばんだ


まるでピアノを弾くように

私の皮膚をついばんだ



うんうんとうなづきながら

その指を愛でている


あなたの指の先までも

愛でている



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