ミカヅキハイランド編
リゾートに行こう!
ブシドージャーとのキャンプの数ヶ月後、上里春風は大禍社の女の子幹部ダッキに呼び出されていた。
「ダッキ様、何の用でしょうか……」
「上里春風、ブシドージャー潜入任務捗っているか?」
「……潜入任務は順調です」
春風は潜入任務について、少し言葉を濁したが潜入任務が順調に推移していることを報告した。
「……そうか。それはよかった」
ダッキは一瞬、意味深な表情を見せたがすぐにクールそうな表情に戻った。
「上里春風、今回、とかお前を呼び出したのはこれを渡しておきたくてな」
そう言ってダッキは春風にチケットのようなものを渡した。
「ダッキ様……このチケットは一体!?」
「ミカヅキハイランドのペアチケットだ。潜入任務に勤しむ可愛い部下に休養を与えたくてな」
そう言ってダッキは微笑んだ。キャリアウーマンめいた外見からは想像もつかない穏やかな笑みだった。
「ダッキ様の心遣い感謝いたします!」
春風はニコニコ顔でダッキの部屋から出ていった。
「ミカヅキハイランドのペアチケット! 誰と行こうかな」
ルンルン顔の春風は上機嫌でメールを打ち込む。送信相手は黒崎文香だ。文章もあらかた打ち終わるとメールを送信した。
数分後、文香から返信が来た。
『はるかちゃん……こめんね。その日は用事があっていけないの。今度埋め合わせをするからね。はるかちゃんは他の人と楽しんできて』
残念ながら文香から断られてしまった。春風は頭の中で誰に誘えばいいのか考えていた。その時、メール着信音が鳴った。誰からと慌てて春風は携帯を見るとそこにはブシドーグリーン、葉月涼太の名前があった。春風は恐る恐るメールの内容を見た。
「上里さん、こんな時間にメールを送って申し訳ありません。今度の週末、二人で遊びに行きませんか? 遊びに行く場所は上里さんが決めても構いません。では良いお返事を期待しています」
春風はすぐさまミカヅキハイランド行きを提案するメールを送信した。数分後、涼太はミカヅキハイランド行きを承諾した。
こうして春風と涼太はミカヅキハイランドに向かうことになったのだ。
「ミカヅキハイランドでいっぱい遊ぶぞ!」
上里春風はミカヅキハイランドの休暇を思いっきり楽しむ気満々だった。
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