第3話 ったく また来た
あなたを見送り
私は日常を生きている
何もかもが当たり前
何もかもが違う
泣いて泣いて泣いていた日々
体は鉛のように重く
身動き取れず虚無に沈んでいく
あの頃はそれが慰めだった
悲しみは不思議なもので
何でも無い日常に隠れていて
突然横腹蹴り上げてくる
ったく また 来たよ
蹲り声も出ない
喉が閉まる
痛くて
苦しくて
大声で泣きたいのに
出やしない
あなたに見せたくない姿
落ち着けば
また立ちあがるからね
繋げる手は何処にもないけど
わたしはだいたい大丈夫!
見ててよ
今度は蹴り返してやる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます