第7話 視線

君とよく視線が交差するよね

また…ほら……まただ


だからね僕は

君の笑顔を知ってる

君はいつもあいつを見ている


君とよく声が重なるね

君はあいつに声をあげている

僕もあいつに声を

ぶん投げている


また…ほら重なった……判る?


ねえ 気にならない?

俺のこと


ねえ 笑ってないで


ねえねえ

えっ?


ムキになっていないよ


ムキにはなってないけど……


一生懸命なんだよ


当たり前でしょ


その視線

その声

俺のものにするんだから


ほらまた 視線が


あっ!止まった


俺たち釘付けだよ


一歩近づく

一歩近づく

一歩近づく


走る

走るよ

走った

 


どこまで

ここまで


俺たちは

判っている

瞳の中に

お互いが映り込んで

しまっている事を


この時を

心待ちにしてたよ!


笑いすぎだ君は!


泣いてる!俺は!


嬉しいんだから!

泣いていいんだ!





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