第2話 西 総太郎 との 出会い

ちょうどその頃、父 山道 亀太郎は、

心臓発作のような病で倒れ、亡くなつた。孝子は、三才児ながらに、気丈に振る舞い、

自らの父の死を前向きに捉えている。

その後、母 やすえは、生活のため、西

総太郎と再婚し、西さんは、旧制 長崎中学 

 現在の長崎大学 前期課程 を卒業し、船乗りとなった。西は オンボ日傘で 子ども時代を過ごし、おボッチャンであった。結構なヤンチヤな性格で、戦時中には、千葉の銚子沖で、米国のB29戦闘攻撃機に、艦砲射撃を受け、命からがら、生還を果たしている❢

若い ころには、よく警察、裁判所にお世話になり、裁判長から、西君、君は 行く道を

誤ったねと、言われたなあと、孝子が 晩年になって、のお父さんを思い出しては、よく語っていた❢

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