第46話 運命の日
テントに戻り、食事を摂りながら今日の反省だ。
たまたま上手くいったが、最後の投げは出来すぎだろう。これからもあの作戦で! とはならない。
なにせ、投げの後にグレイトリザードがもう半回転していれば、そのまま襲われたかもしれない。ゾッとしてしまう。
しかし、ここの岩石地帯が経験値稼ぎの場所というのは頷ける。
グレイトリザード一匹でレベルアップして、今レベル14だ。無理せずに、上げれるだけレベルを上げてから、ダンジョンボスに挑みたい。
最大MPは77でスキル候補に変化はない。
と、いう理由で今後も役に立ちそうで、ステータスUPと合わせてリザードと同じ倒し方ができるように再び、「剛力」のスキルブックを作成することにする。
これで「剛力」もlv3、相当STR《筋力》が上の相手だろうと「剛力」を持っていない相手なら力負けしない域にまで辿り着いた。
いよいよ、ここからは小手先だけでなく「スキルブック作成」が壊れチートとして活躍する段階なんだろう。
戦闘の興奮と合わせ、武者震いがするが今はしっかりと体を休めよう。
翌朝、まずはリザードで上がった「剛力」lv3の実力を試す。まず剣を持った感触が違う、これなら相手次第だが片手で問題なく剣が振れる。
刀ではなく、それなりのロングソードにも関わらずにだ。これならイケると慢心はせずに、両手でしっかりと持って頭上から突き刺した。
堅い感触こそあれ、地面まで捩じ込む感覚もなく、一刺しで剣が根本まで突き刺さる。
というか、これならイケるな、という感触だったので、地面に突き刺して抑えるようなことはせずに、そのままゴルフスイングの要領で頭を切り裂いき、一撃で絶命させた。
剛力lv1でこの剣をしっかり振れるようになったんだなんて勘違いをしていたが、今ようやっと俺の力がこの剣を扱うに足りたのだと理解した。
続いてグレイトリザードへと挑む。
今度はギリギリ貫くことはできたが「剛力」lv3を持ってしても抑えつけるのは無理だった。
ならばと「剣術」lv2と「合気道」lv3を組み合わせ闘牛士か、はたまたカウボーイのように刺したまま絶命するまで、向こうの力をコントロールする。
もがきながら最後の力で足掻いた所をその力で剣をもう一度抜き差した所で動かなくなった。
前日と似た展開ではあるが、最初に致命傷を与えているため、こちらはやり過ごすだけでいいので安心感が違う。
これでだいぶ安定して狩りが出来そうだ。
残りの日数を安全マージンを取りながら出来うる限り狩りを行いそして……
遂に運命の日
試験の是非、
そしてジョブ「書記」のレベルカンストスキル
―スキルブック作成―
の真価が試される。
対する相手はCランク最上位かつダンジョンボス補正がかかる
―レッドウイングリザード―
ワイバーンに次ぐ亜竜に属する怪物との戦いが幕を開ける。
あとがき
―――――――――――――――――――――――――――――――――
次話から長かった2章クライマックスとなります。
随時更新できればと思っているので
続きが気になるっ!という方はフォローしていただきお待ちください(_ _;)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます