第28話 剣術
森へ行く門と反対側へと向かいそちらの門から街を出ていく。
門ついでにこの世界の城壁についてだがこの壁はオーパーツのような扱いを受けており完全にオーバーテクノロジー、というのもこの城壁伝説鉱物のアダマンタイトでできている。
魔力を一切通さない絶縁鉱物で最も硬く加工ができないそんなものが街を覆っている。
唯一それを上回る伝説鉱物のオリハルコン。
担い手を選ぶ鉱物とされていて、その担い手が付与されたオリハルコンハンマーでのみアダマンタイトは加工できるらしいがこの規模で存在するのは不可能なもので今は地底に沈んだ古代文明の遺産とされている。
街の自慢で今まで魔物の侵入を許したことはないんだとか。
っと余談が過ぎた、外に出て眺めるとつい感想が出てしまうほど壮観なものなのでつい。
今は10時頃、道順は行ったことはないが頭に図面は入っている。順調なら3時間ほどだと歩いていくと道の脇から毒ヘビが飛び出して襲ってくる。
咄嗟のことで頭より体が先に動く、そういうときこそ動きの補正となる通常スキルが発動する。
手がスムーズに鞘を抑え一気に引き抜く。抜刀でそのまま蛇の頭を切り落とした。
「ふーっ、以前の俺なら抜刀で何かを斬るなんてできなかったよな。流石にいいなこれ。」
昨夜手に入れたスキル、それは「剣術」lv1だ。
ジョブ「剣士」が持つ必殺技のようなジョブスキルではなく通常スキルとして「剣術」は存在する。
剣士以外でも護身に剣を持つものが多いこの世界で神様が気を利かせてくれたのかはしれないが最大MPが30を超えたところで戦闘技術の補正がかかる通常スキルが開放された。
ジョブスキルはまだ先だ。
「剛力」を上げることと悩んだが剣の切れ味が良い以上腕力でモノをいわすより取り回しがスムーズのほうがソロで複数と対峙したときに戦いやすそうだということで取得してみた。
これはダンジョンにつく前に好感触だ。
そして歩くこと数時間ようやっとEランクダンジョン「ゴブリンの巣」へと辿り着いた。
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