side B
1 のしかかるもの、よこたわるもの
なんだか少し外が騒がしいような気がして、
「やめた方がいいよ、オリカ」
「はい?」
ボックス席なので、ロビンがそこにいる以上、
「外ね、たぶん大騒ぎだから」
「何かあったんでしょうか……というか、ロビンさんは何かあるってわかってたから、いつもと逆にしたんですよね?」
いつも。
いつもなら、基本的にこちらが先に席を立つスタイルである。
それをあえて崩す判断をしたのはロビンだ。
「うん。大なり小なり、ね。ただ……正直、予想以上が起きたかな」
少し憂鬱そうな表情でロビンがため息をつく。
そして脇のスタンドに片付けられているメニューを指さした。
「もうちょっとここで待ってた方がいいから、オリカ、なんか好きなもの頼んでいいよ」
「え、あ、はい」
そうしてメニューを広げて目を通しては見るものの、
「ロビンさん」
「ん?」
ケーキのページを開きつつ
「さっきのあれって、
ぼごふっと変な音がした。
そのままカップを急いで置いたロビンは、げほごほと身を折って
紅茶を
――
「ええっと……何をどこからツッコめばいいのかな、ボクは」
「どこにもツッコむところはないんじゃないかなあ、と思いますけど」
「いや、あるよ! まず、そんな単語どこで覚えたの」
お母さんみたいなことを言うなあ、と思いつつも、
「ええ……ネットの世界を見てれば普通に目に入りませんか?」
つまり、
「……なるほど、それは一理ある」
少しだけ冷静になったらしいロビンはそう
「じゃあ、そう判断した理由は?」
「それは……」
「あきつが食べてた女性が、とても、その、煽情的な格好だったので……たまに下着屋さんで見かけるような」
「ボクとしては最後の情報、全然
食いつくより困惑して引くあたり、とても紳士な
金髪から
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