7 魂兮帰来
「
「……一応、
そう、最初この人は魂は「呼ぶか、
じゃあ、当然
「うん、ある。
そこまで聞いて、
青年の方はその意味がわからないらしく、同じように首を
「呼ぶのと、
「うーん、あるか、ないか、だと、ある、ねえ」
ただなー、今回なー、と何やら
「……うん、あるんだけど、まあ、お盆みたいなものなので」
何やら歯切れも悪い。
じっと見ていると、困惑した顔が
「……好奇心は、九つの命を持つ猫をも殺す、よ?」
美しすぎるのは普通の
――と、
とはいえ心配してくれたのか、思わず足を止めた
「
「……わかりました」
また、どちらともなく歩き出して、それから
「それで、その……私は、どうしたらいいんですか?」
「うん?」
「だって、この道から舗装されてる
そう口にして、今まで気にしないようにしていた事が、全然
自然と、肩に
「
返ってきた声は予想外に腹が立つほど呑気だった。
何本めかわからない、本当に存在してるか怪しい街灯の下で青年は立ち止まる。
「あの」
「うん、キミはマロンちゃんを呼んで、
街灯を見上げて、こちらを見ずに青年は言うと、すうっと大きく息を吸った。
「ほーたるこーい、やまじをこーい、あんどんのあかりをちょいとみてこーい」
独特な節の付け方から、それが歌だということが
最初の部分がほんの少しだけ、一般的に言う蛍の童謡とも似ている。
それから、青年が
その意を理解して、
「マロン」
生まれた時から一緒で、頭が良くて、怒られるのをわかってても、
でも、取り返しの付かない
何度となく飛びつかれて、
「マロン……?」
返事をするようにちかちかと肩の蛍が点滅する。
それからふらりと一度飛び立って、向かっていた方向へ直径五十センチばかりの円を描くと、また
まるで、はしゃいだ勢いでぐるりと回ってそのまま飛びつく犬のように。
「それじゃ、行こうか」
「は、はい」
目を細めた青年に、また
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