弱きものを助ける正義の主人公(2w1)

【タイプ2w1:尽くす人(The Servant)】の物語


今回はタイプ2w1(尽くす人)が主人公の物語について。

2w1で有名なキャラクターはケンシロウ(北斗の拳)や花(おおかみこどもの雨と雪)など。内向的な性格で、誰かの為に陰ながら奮闘し尽くす性格。

2w1のキャラクターとしては他にキルヒアイス(銀河英雄伝説)、ミア(シャドーハウス)などが挙げられます。


【タイプ2w1:尽くす人(The Servant)】性格特徴

2w1は弱きものを「助ける(守る)(タイプ2)」為に「正義(タイプ1)」を教示する性格。

2w3よりも内向的。裏方で働くことを好み、真面目で面倒見が良い。


【タイプ2w1:尽くす人(The Servant)】の物語

弱者に対して「尽くそう」とし、弱者への救済として宗教的な思想を教示する。しかし問題解決した相手との交流はできず、その考案には「裏の主人公(6w7)」との相互理解が必要となる。


【ストーリーライン(世界観)】

2w1:弱者の為に一人で「戦って」きた主人公が、周りとの「対等な関係」を築こうとする。


例①「北斗の拳」:弱き者の為に戦ってきたケンシロウが、暴力ではなく「愛」によって人々との関係を築こうとするお話。

例②「おおかみこどもの雨と雪」:子供を育てる為に一人で奮闘してきた花が、周りとの「対等な関係」を築きながら子育てをするお話。


【登場人物】

〇主人公:2w1(尽くす人)

(正義の名の下に人々に尽くす事に喜びを感じるが、自分勝手で有難迷惑な所もある)

〇裏の主人公:6w7(良き友)

(お嬢様気質・周りの人々を喜ばしたい)

〇主人公を導く者:タイプ4(個性的な人)(ウィングは5でも7でも有)

(繊細できまぐれな芸術家気質)

〇ヒロイン:タイプ8(挑戦する人)(ウィングは8でも1でも有)

(パワフルで決断力があるリーダータイプ)


具体的な物語としては以下のものが挙げられます。


「北斗の拳」

主人公(2w1):ケンシロウ

裏の主人公(6w7・アンチテーゼ):ユリア

主人公を導く者(タイプ4):トキ

ヒロイン(タイプ8):ラオウ


「おおかみこどもの雨と雪」

主人公(2w1):花

裏の主人公(6w7・アンチテーゼ):雪

主人公を導く者(タイプ4):彼(おおかみおとこ)

ヒロイン(タイプ8):?


「銀河英雄伝説」

主人公(2w1):キルヒアイス

裏の主人公(6w7・アンチテーゼ):アンネローゼ

主人公を導く者(タイプ4):?

ヒロイン(タイプ8):ラインハルト


※注:ここで言うヒロインとは女性とは限りません。物語によっては人間でない場合もあります。「主人公が最終的に救い出す存在」それがヒロインなのです。

※ヒロイン枠には宿敵(ヴィラン)が配置されるパターンもあります。


これらのお話は「キャラクター」と「ストーリー」が同じ構成の作品となっています。


あれ、きちんと4人の役者が揃っているお話は1つしか思いつきませんでした。2w1は主人公を引き立てる役が多く、自らが主人公となるお話は少ない様に感じます。


おそらく「おおかみこどもの雨と雪」と「銀河英雄伝説」の2作品は作者が計算ずくで役者を減らしているのだと思われます。


「銀河英雄伝説」の”ハッピーエンドパターン”はキルヒアイスがタイプ4の導きによってアンネローゼ(裏の主人公)と理解し合い、最終的に悩めるラインハルト(ヒロイン)の心を救い出し幸福を得るストーリー。

しかしハッピーエンドではなく、ほろ苦い話にする為に作者はあえて「キルヒアイスを導く者(タイプ4)を登場させなかった」のだと推測できます。


「キルヒアイスとアンネローゼ」は「主人公と裏の主人公」(テーゼとアンチテーゼ)の関係となっています。

キルヒアイス(テーゼ):ラインハルトの傍で手助けする(銀河皇帝になって欲しい)事によって役に立ちたい。

アンネローゼ(アンチテーゼ):ラインハルトから離れる(銀河皇帝になって欲しくない)事によって役に立ちたい。

2人は共にラインハルトの役に立ちたいと思っています。 同じ目的の為に相反する方法を取る二人を第3の道(ジンテーゼ)へと導くのがタイプ4(主人公を導く者)の本来の役割となります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る