第15話 【漫画世界】荘子の誘い
15 冬の路上。
○漫画家エリア、フェイドアウト、下手エリア、フェイドイン。
●SE 人混みの音。フェイドイン、薄く流す。
ドレスを着た如月登場。
後から荘子登場。
荘子「待ってください。如月さん」
如月「もうお話することはありません」
荘子「そう言わずに聞いてください」
如月「嫌です」
荘子「いつまでもチーママでいいんですか? 私ならお店を持たせてあげることができる」
如月「……私はそんなこと望んでいません。困ってたただの女子大生だった私を拾ってくれたママの信頼を裏切れません」
荘子「借金があるんでしょ?」
如月「な、なぜそれを」
荘子「失礼ながら、あなたのことを調べさせていただきました。正確にはあなたの借金ではなくて、恋人の瞬さんのお父さんの借金」
如月「あなたには関係のない話です」
荘子「そうかもしれません。しかし、私なら手を差し伸べることができる」
如月「何で一度会ったばかりの私にそこまで言ってくれるんです?」
荘子「あなたに店を任せれば利益を上げてくれる、ただそれだけですよ」
如月「……少し考えさせてください」
荘子「良いお返事、お待ちしてますよ」
動きを止める二人。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます