第8話 【現実世界】作者の本音
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○下手エリア、フェイドアウト、漫画家エリア、フェイドイン。
矢田「今は思いつかないって言っちゃいましたね、如月も」
やよ「まぁ私が思いつかなかったんだけど」
矢田「完全に作者の気持ちを代弁してましたね」
楓 「一億円の返済法をいきなり思いつく方がおかしいですもの。いいと思いますよ」
やよ「それでも、ここは、あまり延ばせないわね。方針を決めてさっさと行かないと」
楓 「悩んでいるうちに終わっちゃったら、困りますもんね」
矢田「そうそう、瞬のキャラクター、ちょっと変わってきてませんか? 恋人に借金肩代わりを申し出されて、「いいのか」って、あっけなく甘えちゃって」
やよ「追いつめられて素が出ちゃったんだろうね」
楓 「さすがに深いなぁ」
矢田「残念ですね。イケメンなのに」
楓 「イケメンか……あ!」
やよ「何、大きな声出して」
楓 「わかりました。瞬に似てる人」
やよ「え?」
楓 「旦那さん、先生の旦那さんの若い頃に似てる!」
やよ「ば、馬鹿なこと言ってないで……」
矢田「確かに似てるような気が……」
やよ「そんことより! アイデア出さないと!」
楓 「あ、ごまかした。つまりですね、私が言いたいのは、、先生の旦那さん位イケメンなら、サラリーマンをやらしとくのはもったいないってことです」
矢田「どういうことですか?」
楓 「一発逆転の世界に飛び込んでもらった方が稼げるんじゃないかなって」
やよ「楓ちゃんは一発逆転が好きね」
楓 「ギャンブルはともかく、一億円を返すにはある程度は必要ですよ。如月もかわいいんですよね?」
やよ「まぁこちらも主人公だから」
楓 「だったら、こっちもそれを活かした形で勝負しましょう」
やよ「よし、それ採用。面白いアイデア思いついちゃった」
楓 「さすが先生」
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