第3話
まさか、またバネッサちゃんと会えるとは、思っていなかった。
日曜日に、バネッサちゃんといっしょに、商店街を歩いてたら、占いのビルを見つけて、中に入ってみた。手相とかタロットカードとか、いろんな占いがあったけど、水晶占いの部屋に2人で入った。バネッサちゃんは「やっぱり、自分は外で待ってるねーっ」って言って、どこかに行ってしまった。それで1人で、占いのお姉さんの前の椅子に座った。
占いというのは、たぶんめっちゃ集中力を必要とするものだから、ぜったいに1回につき、1つのことだけ聞くべきなんだと思っていた。だから、占いのお姉さんに、「自分の結婚相手」ってことだけをお願いした。
占いのお姉さんは、水晶に両手をかざして念を送りはじめた。しばらくして「さっき、いっしょに入ってきてた女の子が写ってますよ」って言ってくれた。
占いの部屋を出たら、バネッサちゃんが「どうだった?」って聞くから、「バネッサちゃんには教えない」って答えてしまった。
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