航海第三十五日目 求めていたもの
(平成11年10月14日〔木〕曇り《ダーク》のち雨)
私は倒れている二人を放って、海の上を歩き始めていた。その様相はさながら、かのキリスト教の祖とされているアイツのようである。
私が歩き続けていると、空間に黒いひずみが現れた。これが私の探していた外世界への出口なのだろうか。
「ふーん、こういうのがあるんだな」
急に関野が出てきた。
「これが君の求めていたものなんだね」
仮面の騎士も来ている。
私たち三人は黒いひずみへと足を踏み入れることにした。だが、なかなか三人のタイミングが合わず、いつまでたっても入れない。
しびれを切らした私は一人でひずみに体を入れた。すると、そのまま、ひずみに吸い込まれ、闇の世界に来てしまった。大声を出し、関野や仮面の騎士を呼ぶ。しかし、返事はない。
私は闇の中を見回した。
突如、一人のメガネ小男が現れる。彼の名はすずりんという。一体、何者なのか。
(つづくと思う)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます