今日は彼との初デート。

映画館でいま話題の映画を見て、街中でショッピング。

買い物を終え道を歩いていると、突然彼が「危ない！」と叫び私を引っ張った。

すると私がさっきまでいた場所の横を、車が水たまりを飛ばしながら走り抜けていった。

危なかったあ。

引っ張ってくれなかったら全身汚れてたし、もしかしたら車に接触するところだったかもしれない。

私は彼にお礼を伝えた。

また別の日。

夕暮れの住宅街を彼と歩いているとまたしても彼は「危ない！」と叫び私を引っ張った。

その直後、私たちの頭上から鉢植えが落ちてきて、私がいた場所に落ちて割れた。

どうやらアパートのベランダから落ちてきたみたい。

彼が助けてくれなかったらケガでは済まなかったかもしれない。

私がお礼を言うと、彼はやけにニコニコして「気にしないで」と言ってきた。

私を守ってくれる彼との結婚を決めたのは、その翌月のことだった。

結婚後は幸せに溢れて、前みたいに危ない目に遭うこともなくなった。

これから二人で幸せな家庭を作っていこうね。

（↓解説はこのまま下にスクロールしてね↓）

――――――――――――――――――――――――――――――――――

解説

――――――――――――――――――――――――――――――――――

車を運転していた人や鉢植えを落とした人は、実は彼とグル。

彼はわざと彼女が危ない状況を作り出し、それを助けることで彼女の心を掴もうとしたんだね。

そうでもないと彼女が危うくケガをするところだったときにニコニコなんてしないだろうし、

結婚後は同じようなことが起きていないのも怪しいよね。

果たしてこの結婚は本当に幸せなのか…

――――――――――――――――――――――――――――――――――

最後まで読んでくれてありがとう！現在150話以上更新中。他のお話も読んでみてね。

1行で読める意味怖プチも更新中！そっちも覗いてみてね

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい