【一話完結】意味が分かると怖い話【投稿まとめ】

松本うみ(意味怖ちゃん)

小包み

たまの平日の休み。そのお昼どきに自宅のマンションでゆっくりしていると、玄関のチャイムが鳴った。


妻は仕事でいないので私が対応しに出ると、小包みを一つだけ持った男がそこにいた。


「宅配便です。裕子さんのお宅でお間違えないでしょうか」


ああ、妻がまた何か買ったらしい。


「ええ、間違いないですよ」


私が小包みを受け取りサインをすると、その男はエレベーターで上に昇っていった。



小包の中からはカチカチと、何か機械音のような音が聞こえる。


たぶん美容のための家電か、時計か何かなのだろう。


私はその手のことに詳しくないので、よくわからない。


だが万が一壊すと妻の雷が怖いと思い、あまり触らずにテーブルの上に置いておいた。


そのままリビングのソファーに座りなおしたところで、唐突に思い出した。


そうだ、そういえば今日は冷蔵庫の中が空っぽだったんだ。


買い出しに行かねばならない。



私は部屋を出て、エレベーターで一階に降りオートロックのエントランスを抜け、


近所のスーパーに買い物に向かった。







……あのとき買い物に行って、本当に良かった。










(↓解説はこのまま下にスクロールしてね↓)



















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解説

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カチカチと鳴る美容品なんて、普通に考えたら違和感があるよね。


実はこの小包みの中身は爆発物。それも、音が鳴っているならおそらく時限式だね。


それをたまたまスーパーに行ったことで回避できたから、良かったと言っているんだよ。



問題なのはこの宅配のお兄さんが何者かというところだけど、


・オートロックのエントランスを抜けてきている


・エレベーターで上に昇っている(普通荷物もないなら下に降りるはず)


この2つから、このマンションの住人という線も出てくるね。


妻の裕子さんに恨みを持った人物なのか、それとも妻と結託して私を殺そうとしたのか、どっちだろう……


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最後まで読んでくれてありがとう!現在150話以上更新中。他のお話も読んでみてね。


1行で読める意味怖プチも更新中!そっちも覗いてみてね

https://kakuyomu.jp/works/16817330658277532279

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