主な話は二百話で終わったのでここからは蛇足だよ!編
第201話 神としての日常 1
平和になった惑星ネルファゲルトでの神々たちの駄弁り。
「ジョニーあのさぁ、神として、あの潰れかけの大学のアニメ研究部に
奇跡を降らし続けるのやめよ?」
私はナンバ途方南の寂れた地方大学の上空に浮いてる
その無駄に広い敷地を見下ろしている。
その隣で浮いているジョニーはニヤニヤと笑いながら
「ふっ。神として数百年やってきたのに、まだまだ素人だな。
ダイアックスという地球のアマチュア上がりの
天才アニメ集団をしらんのか?」
「そんなマニアックなの知るわけないでしょ……いい加減にしてよ」
私が大きくため息を吐くと、ジョニーは嬉しそうに
「いいか?ダイアックスにはとてつもない天才が何人も集まってたんだ。
そして彼らは才能と時代に恵まれて、プロとして飛翔していった。
俺はナンバ版のダイアックスを作りたいんだ。
そして、このネルファゲルト星のアニメのレベルを上げる!」
「ああ……そう……」
私が脱力していると、作業服姿のメイズがスッとジョニーの背後から出てきて
「アイ様、混沌の消費が傾いていますわ」
と眼下の大学を見下ろしながら言ってくる。
「ジョニー……あんたが、この大学を全ての星の中で優遇し過ぎたせいで
星全体のバランスが崩れつつあるみたいなんですけど?」
「まっ、待て!もう少し!もう少しで
ノアン・ベルバーグ監督レベルの天才が育ちそうなんだ!」
「だれよ、その人……あんたの地元の国の名前っぽくないんですけど……」
ジョニーは偉そうに顎を上げて
「もちろん芸名だ。凄いシュールなロボットアニメを創る天才だぞ」
私がメイズを目を合わせていると
大学の一角のプレハブがいきなり爆発した。
唖然としているとジョニーが目を輝かせて
「くくく……このナンバ南アニ研爆破事件から
新たなナンバのアニメ史は始まるのだ……」
私は秒でジョニーに腹パンを喰らわせて
仕方なさそうなメイズが
「申し訳ありませんが、混沌を回収させていただきます。
ケガも軽症に押さえておきますわね」
「うっ、うぐうぅ……待て!!この爆破事件で車いすになった女子が
この星のニューノアン監督として、才能を爆発を……」
訳の分からないことを言っているジョニーは放置して
私はいつものごとくジョニーの尻拭いをはじめた。
はあ、ここ数百年こんなことばかりだ……メイズとルナーが居なかったら
とっくに発狂して、ジョニーと存亡をかけた一大決戦をしているとこだよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます