庭の柘榴 ― 腸詰の花 ―への応援コメント
大夛和氏のいたたまれなさ、それを映した周囲の描写が胸に刺さります。
奥さんはどこへ「御嫁に行く」のか、その行った先に喜代乃ちゃんは居るのか……などと考えさせられました。
作者からの返信
ありがとうございます。
夫の心中同様に妻は妻で、理路を外れた思考ではありつつ、いたたまれない苦悩を抱え続け、逃れる先が〝お嫁に行く〟となったのかも知れませんね。
編集済
庭の柘榴 ― 腸詰の花 ―への応援コメント
御作の中でもこちらの短篇「庭の石榴」をいっとう好ましく思っております。半年ほど前に拝読してから、密かに幾度か再読に伺っておりました。その節は無粋な感想を差し上げるのが憚られましたが、この度また読み直しますと皮肉めいた物語の陰翳や美学に貫かれた玉文に惚れ惚れするような心地が致しました。冒頭に投じられ、また掉尾にて描かれる柘榴の花の表現は、陶酔のような読後の余韻を齎します。徹底された「舊字舊假名」が醸成する言葉の質感と風情、徹底してルビまで細やかに神経を注がれたがゆえの賜物と思います。舞台が耶蘇の病院とあり、僭越ながら最近読んだ内田百閒の「昇天」を思い出しまして、日本語の美学を受け継いだ作品に出会えた僥倖に感謝するばかりです。
2025.11.24 追記
上記について、「御作の中でも」と書きましたが、御作とは『薄紅-うすくれなゐ-』を指した意でした。ご不快に思われる表現でしたら誠に申し訳ございません。当方の短慮を心よりお詫び申し上げます。
作者からの返信
難有う御座います。
作者の手を離れて以降、作は箇々の読者の専有物とは申せ、矢張り作者としては己の企図通り読んで戴ければ、格別に難有く存ずるものではありますね。
此度賜りました御感想を謹んで拝読致し、実に左様なる境地に至りました。
厚く御礼申上げます。
今後とも、何卒宜しく御願申上げます。
2025.11.25 追記
毛頭不快に存じてはおりません。
むしろ、ご感想に大いに喜んでおります。
もし、僕の言の何所かに、あたかも僕が不快に存じているとの印象を惹起せしめる部分が存在したのであれば、それは全く僕の企図した所では無く、誠に申し訳ありません。
吾が意を伝えぬ、拙い言回しをしてしまった事、実に汗顔の至りであり、重ねてお詫び申し上げます。
編集済
藝妓と女給 ー 舊字舊假名 ーへの応援コメント
はじめまして、蘆蕭雪と申します。題名に惹かれて伺いましたが、目次で新字新仮名と舊字舊假名版があると知りどちらも拝読しました。舊字(旧字)を読み慣れておりませんが、新字とはまた違う情趣や風情を感じられ大変有意義な時間を過ごすことができました。題名に象徴される、瓜二つの姉妹にまつわる身の上も、綴る言葉の差異でよりけざやかに目に浮かぶように思われます。青空文庫等でも、新字と旧字版を読み比べることができますが、漢字や仮名遣いにはやはりことばの粋が宿るものですね。吟味された単語のひとつひとつに確固とした美学を感じます。彼ではなく、「渠(かれ)」の表記は、泉鏡花の「外科室」で初めて触れたのですが、昨今の現代物では稀少な美しい文字だと思います。現在、レビュー評価をしておりませんので、せめて感想だけでもとコメントいたしました。長々と失礼いたしました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
また、丁寧なコメントも頂戴し、非常に嬉しく喜んでおります。
文学は、言葉と文字とで表現するものですので、その彫琢をいかに行うかが最も大切と考えながら筆を執っています。
先人によって培われた日本語の豊饒な語彙や言回し、文字の視覚による抒情性などについて鑑みますと、現代的な日本語の状況よりも、近代以前の日本語表現の方に僕の嗜好はあります。
僕が書くようなものは、ライト・ノベルなどが好まれる現代においては、なかなか読まれるものではないと存じつつ、そのような現状には背を向けて、自分の趣味趣向に惑溺しています。
今後とも、ご縁がありましたら、ご覧いただけると幸いです。
ありがとうございました。
芸妓と女給 ー 新字新仮名 ーへの応援コメント
すらかきさんの作品に漂う雰囲気が大好きです。
上手く表現できないのですが、古風な感じがとても好きです。
作者からの返信
読んでいただき、コメントまでありがとうございます。
非常に嬉しいです。
僕も、時代遅れとは思いつつも、明治以後の近代の雰囲気が大好きで、その時代の雰囲気に合わせた文体や、用字に拘ってしまいます。
乘馬の醫者への応援コメント
『軻遇突智』でもそうでしたが、歴史的仮名遣いと旧字体、方言で細かく彫り上げられた情景が、ありありと浮かんでくるようでした。
作者からの返信
ありがとうございます。
封建時代とは違って、体制や法など現代と似ている所も多い近代ですが、それでも生活環境も価値観も全くと言ってよいほど異なる時代の雰囲気を多少なりともお伝えできたのであれば、作者としてこれに優る幸いはありません。