第7話 初めての寮生活
一樺と紗理那は自分の部屋の前に来ていた。鍵を開けそっとドアを開ければそこには豪華な部屋があった。2人は軽く顔を見合せたあと笑みを浮かべ「私こっちのベット!」「じゃあ私はこっち」とやり取りをして自分のベッドを決め持ってきた荷物を広げた。
「荷物片付けたら寮の中見て回ろうよ一樺。」と紗理那の提案に笑みを浮かべた一樺は「勿論。」と答え手早く荷物を片付けた。
荷物を片付けた2人は寮の中を見て回った。図書室に食堂、中庭にエステルームに大浴場などといった施設が入っており一樺と紗理那は目を輝かせながら寮を見て回った。
「それにしても凄いね……エステとかもあるなんて。」
「そうだね……しかも寮生なら無料で使えるしほんと凄いよね」そんなやり取りをしながら一通り寮内をみた一樺は「そろそろ部屋に戻ろっか」と告げて紗理那と一緒に部屋へと戻った。
部屋に戻ってきた一樺たちは各々自分のベッドで寛ぎながら好きに時間を潰していた。その時、部屋のドアがノックされ一樺たちは肩を揺らし「「は……はい!」」と声を合わせて返事をして起き上がった。するとドアが開けられ、入ってきたのは寮監だった。「皐月に如月……2人ともいるな。」と寮監の声に2人はこくこくと頷き「あ……あのこれは一体……?」と一樺が問いかければ「点呼だ。あとこの後オリエンテーションで寮の説明があるから大広間に来ること。」と告げて出ていった。パタンとドアが閉まる音が響けば一樺たちは大きく息を吐いた。
「こ……怖かったぁ……」
「点呼って事はあれだよね……時間ごとに来るやつ……」
「な……慣れるかな……?」と一樺と紗理那はそんなやり取りをしていれば寮内にピンポンパンポーンと軽やかな音が鳴ったあと寮監の声が響いた。『これからオリエンテーションを始める。大広間に1年生は集まるように』と告げたあと放送が終わった。
「……行こっか紗理那。」
「そうだね。早く行こ」 放送を聞いた2人は部屋から出てオリエンテーション会場になっている寮の大広間へと向かった。
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